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仕事を終えて、楓を保育園に迎えに行く。
ひよこ組の部屋に着くと、楓はいつも満面の笑みで駆け寄ってくる。
先生から荷物を受け取り、お礼とさよならを言って、車に乗り込む。
と、後部座席に座った楓からの「尋問」がいつも始まる。
「おむかえにきたの?」「うん、お迎えに来たよ」
「おしごとしてたの?」「うん、お仕事してきたよ」
「はしっておむかえにきたの?」「うん、走ってお迎えに来たよ」
「こーやってこーやって(走る真似)はしってきたの?」
お迎えが嬉しくて毎日毎日確認してるのかなと思うと悪い気はしない。
ので、ある日の尋問の後、出血大サービスで全部つなげて言ってみた。
「今日はお仕事してから、楓ちゃんのお迎えにきたよ。
早く会いたいから、こーやってこーやって走ってきたのよ」
それを聞いた楓からの返事は・・・
「それは、たいへんだったね」
他人事かっ。
そんな楓はメルちゃん(人形)を「しぇんしぇー、お願いしますね」と
私に預けて「いってきまーす」とアンパンマン号に乗って去っていくという
保育園ごっこをよくしている。ちょっとすると戻ってきてメルちゃんを
取り返し、「ありがとごじゃましたー。またあした」と言って去っていく。
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