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生まれたて、まだふにゃふにゃの赤ちゃんだったころの楓は、
夫がくしゃみをするたびにびっくりして泣いていた。
しかも伝達系統が未完成だったのかいつもワンテンポ遅れて泣くので、
「はくしょん!」・・・来るぞ来るぞ・・・「びえ~!」
という一連の流れを夫婦そろって楽しんだものだ。
そして加害者の夫は毎回楓に「すみません」とあやまっていた。
ほんともう頼みますよ
しかし、楓も成長するにつれ、夫のくしゃみ程度では動じなくなった。
多少のことではびくともしない
と思っていたら、昨日夫がくしゃみをした直後、そばにいた楓が
「あーびっくりした!」と一言。
「びっくり」という単語が楓の口から出たのはこれが初めてなのに、
いきなり流暢に使いこなしてくるので、親のほうがびっくり。
そして夫はまた楓に「すみません」とあやまっていた。
子どもはぐんぐん育つのに、親は成長しないなあ・・・。
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