楓観察記
こんな感じで、育っています
 
         
     Feb. 18. 2011
    お風呂 
   
日本とスイスの育児で一番違うのは、お風呂かもしれない。
生まれた直後はバスタオルで全身を拭いただけ。その日も翌日も
お湯で洗ったりはせず、楓の初めての入浴は生後3日目だった。

シンクにお湯(37℃)を張り、身体を抱えてゆっくりと入れる。
沐浴布は使わない。赤ちゃんを怖がらせないように、なんていう繊細な
気遣いはまったく無い。そのままお湯に浮かせて少しの間リラックス
させた後、やわらかい布で全身をなでるように洗う。肌を刺激するので、
石けんやシャンプーは使わない。入浴頻度も週に2度で充分、それ以上
はお肌が乾燥してしまい、かえって良くないという。

お湯から上がってタオルで拭いた後は、全身にオリーブオイルを塗る。
お風呂に入れない日は、濡らしたタオルなどで顔、耳の後ろ、わきの下
を拭き、乾燥している箇所があればオリーブオイルをさらに塗る。


なんだか「清潔」についての考えが日本と根本的に違う気がする

結局、病院でのお風呂はこの1回きり。退院翌日に自宅ではじめての
お風呂に挑戦した。お祝いでTummy Tub(タミータブ)という
バケツ型のベビーバスをいただいたので、さっそく使ってみることに。

オランダの助産院で開発されたというタミータブ、この中に入ると
胎内にいた時の体勢に近くなるため、赤ちゃんがとてもリラックス
できるのだとか。確かに、病院のお風呂ではギャン泣きしていた楓も
タミータブでは気持ちよさそうにお湯につかっていた。


一人前に「ほえ~っ」という表情でリラックスする楓

しかし、この体勢では頭や体を洗うのがちょっと難しい。
訪問助産師さんにタミータブ知ってる?と聞くと、「ああ、あれは
とても良いのよね」というので、入浴のさせ方を改めて教えてもらう
ことにした。すると、お湯に入れる時は首だけを持てという。


こういうことですか

一見怖いが、体重は浮力で支えられるので首に負担はかからないし、
この方が身体を自由に動かせるので赤ちゃんも楽しいのだとか。
肝心の洗い方については、やっぱりこのまま体を撫でるだけ。
顔や耳などは入浴後にお手入れしてあげるほうが簡単、という。

病院では入浴は手早くと言われたが、この助産師さんはお湯の中の
楓にいつまでも話しかけたり、のんびり写真を撮ったりしているので、
「何分ぐらい浸からせておいていいの?」と試しに聞いてみたら
「赤ちゃんが泣き出すまで」と言われた。のぼせちゃうよ・・・。

生後1ヶ月からは、夫と一緒にバスタブで入浴するようになった。
ほとんど泣くこともなく、ちゃぷちゃぷと水に浮かぶ感覚を楽しんで
いるようだ。お風呂好きになってくれて良かった。


でも入浴頻度はスイス式で週に2度。

出番が減ったタミータブだが、湯船にお湯をためるほどじゃないけど
おしりだけちょっと洗いたい、という時などに重宝している。
それにしても楓、たった2ヶ月でずいぶん大きくなったね。


なんかもうぎっしり