楓観察記
こんな感じで、育っています
 
         
     Feb. 2. 2011
    滞在許可証 
   
楓のパスポートに続き、外国人滞在許可証(Ausländerausweis)の
発行手続きに行ってきた。楓が生まれて間もなく役所から「本人確認を
するので、なるべく早く娘さんと一緒に手続きに来てね」とレターが
来ていたのだが、必要書類にパスポートとあったため、このタイミング
になってしまった。

役所はバーゼルの中心部にあるので、楓をベビーカーに乗せてトラムで
出かけることにした。楓と一緒にトラムに乗るのはこれが初めて。
トラムには最低一か所、入口の段差が低くなっている場所があり、
ベビーカーやお年寄り、荷物を持った人が乗り込みやすくなっている。


緑のトラムと大聖堂。いかにもバーゼル、な光景。

そこから乗り込もうとしたのだが、低くなってるとはいえ道路からは
意外と段差があって、重たいベビーカーは簡単には持ち上がらない。
四苦八苦していたら、同じドアから乗り込もうとしていた年配の
ご夫婦がさっと手を差し伸べ、一緒にベビーカーを持ち上げてくれた。
降りる時も、近くの女性が一緒にベビーカーを持って降ろしてくれた。

役所の入口前は工事中だったが、作業中の人が「こちらからどうぞ」と
丁寧に誘導してくれた。工事のせいで歩道の道幅が狭くなっていたが、
反対側から歩いてきた人が道を譲ってくれた。

役所では、その場で許可証用の写真を撮るのだが、担当官の女性が
まるで写真館のように「はーい、いい子ね、こっちを見て~!」と楓を
優しくあやしながら撮影してくれた。手続きが終わって部屋を出る時も、
ベビーカーが出やすいようにドアを押さえてくれた。

帰り道も同様に、いろんな場面でいろんな人にドアを開けたり道を
譲ったりしてもらった。おかげでとてもスムーズな外出だったが、
ここまで親切にされると逆に申し訳なくて気軽に街へ出かけたり
しづらいような・・・。