楓観察記
こんな感じで、育っています
 
         
     Jan. 4. 2011
    ご近所 
   
スイスは(少なくともバーゼルは)とても騒音に厳しい。
平日は22:00〜7:00の間、日曜・祝日は一日中、大きな物音を
立ててはいけない。ルールを守らないと警察を呼ばれてしまう。

この時間帯は掃除機、洗濯機、お風呂の使用も禁止、テレビや
話し声のボリュームも下げなければいけないので、最初のころは
不便だなあと思っていたが、今ではすっかり慣れて、22時過ぎて
外から物音が聞こえたりすると「なんだこんな時間に非常識な」
と思うようになってしまった。

そんな環境で心配だったのが、楓の泣き声、特に夜泣きが近所迷惑に
なるのではということ。さすがに警察はよばれないと思うが、事前に
一言断っておいた方がいいかも。ということで以下の文面のお手紙を
アパートの全世帯に投函した。

「11月23日に娘の楓が生まれました。彼女は我が家にたくさんの
幸せを運んでくれましたが、皆様には泣き声でご迷惑をおかけする
かもしれません。夜にはなるべく静かにするよう最善をつくしますが、
もし問題があれば
お知らせください。また、いつでも楓を訪ねに
いらしてください」

すると数日後、我が家のポストに一通のカードが。
「素晴らしいニュースをありがとう。このアパートに新しい住民を
迎えることができて、とても嬉しいです。彼女の人生が素晴らしい
ものになりますように。」地上階に住むおじいさんからだった。
数回しか言葉をかわしたことがないのに、暖かいメッセージを
いただいて感激。

翌日、またポストにカードが入っていた。しかも可愛いスタイ
(よだれかけ)つき。3階のご夫婦からだった。その翌日には7階の
おばあさんから帽子のプレゼントが。どの方も会えば挨拶する程度の
お付き合いなのに、ありがたいことです。


スタイつきカード

週末には真上の部屋のカップルが、可愛いベビーシューズを持って
きてくれた。さらに、一番ご迷惑がかかりそうな向かいの部屋の
ご夫婦からは、ベビー服とポインセチアの鉢をいただいた。
泣き声がうるさくないですか?と聞くと、まったく問題ない、
赤ん坊の泣き声は音楽のようなものだから、と。


やっぱり聞こえてはいるらしい

その後もお人形をいただいたり、手作りのクリスマスクッキーを
差し入れてくださったりと、結局全住民の半分以上からお祝いを
いただいてしまった。今までよその子の泣き声にイラついていた
どす黒い自分を反省です。。。