2008.10.11
ヌーシャテル & エメンタール
何も見えないけど右側がヌーシャテル湖

紅葉狩りとしては不首尾に終わった先週末。今週こそは!と気合を入れて、別の地方へ出かけてみました。

紅葉ハンターが今回向かった先は、ジュラ地方のヌーシャテル(Neuchatel)。バーゼルの南西120kmにある湖畔の町です。この付近は1000年前からブドウ栽培を行ってきたワインの産地ということで、紅葉狩りついでに掘り出し物のワインもゲット?と希望を胸にでかけたのですが。。。

快晴のバーゼルを出発してまもなく、トンネルを抜けると突然の霧。あたりの景色はすっかり白いもやの中に霞んでしまいました。紅葉した山と一面のブドウ畑、そして眼下に広がる湖の気配だけをうっすらと感じながら走ること数十分。たぶん素晴らしいドライブコースなんだと思います、晴れてれば。

バター色の壁
ヌーシャテルに到着しましたが霧が晴れる気配はなし。とりあえず車を降りて散策してみることに。この町の建物は「バターをくりぬいた」とか「バターの塊」と形容されるそうで、なるほど濃いクリーム色の壁はまさにそんな感じです。

坂をあがったところにヌーシャテル城と教会、そして牢獄塔があります。お城の一部は今も州の庁舎として利用されているそうで、建物の中を見れるかな、と覗きにいったのですが入り方がよくわからずあきらめました。牢獄塔のほうも扉ががっつり閉まっていた上に雰囲気があまりに不気味だったので、外から見ただけでスルー。


住民の服装もバター色?

お城 兼 庁舎
広場では、なぜか柔道のデモンストレーションをやってました。技を披露している人たちよりも、その様子を撮影するために見学客を「邪魔だ!どけ!」と大声で叱りつけるカメラマンのほうが迫力ありました。

あとはマーケットでチーズを買ったり、美味しそうなチョコレートを買い込んだり。気がつけば我々もだいぶ行動パターンがスイス化してきたような。。。

カメラマンの指示は絶対

大人気のチョコレート屋
町ではこれといった酒屋がみつからなかったので、近くのManorでヌーシャテル産のワインを数本買い込み撤収。来るときと同じ道で帰ってもどうせ景色が見えないので、帰りは少し回り道をしてベルン方面から高速で戻ることにしました。すると30分もしないうちに霧が晴れ、道路沿いには見事な紅葉が。なんだ、ベルンでよかったのか!

とはいえ高速から紅葉狩りというのも味気ないと思っていたら、ある出口でエメンタール(Emmental)方面という標識を発見。これは旨いチーズがあるにちがいない!と、いきあたりばったりで寄り道してみることに。

カーナビで行き先を設定しようとして気づいたのですが、グリュイエールと違って「エメンタール」という名前の町はなく、この谷(ドイツ語でTal)一帯をエメンタール地方と呼ぶらしい。とりあえず最初に表示されたアフォルテルン(Affoltern im Emmental)という村を行き先に設定。




田舎道をくねくねと登っていくと、これぞスイスの秋という景色が広がりました。なだらかな丘、草を食む牛、そして紅葉に彩られた森。紅葉ハンター、ミッション完了です!
アフォルテルンに近づいたところで、なにやら楽しそうな場所があったので、中を見てみることにしました。果物や野菜、工芸品を売る屋台が並び、大勢の人で賑わっています。大きなりんご搾り機?の前では、子どもたちが絞りたてのりんごジュースを無料で配っていました。

お祭りのような雰囲気ですが、常設の施設です。(後日ネットで発見→Emmentaler Schaukaeserei

噴水には大量のリンゴが

うれしそうに飛び込むバカ犬。気持ちはわかるよ。

左はヌーシャテル、右はエメンタールで買ったもの
大きな建物の中には近代的なチーズ工場があり、ガラスを通して見学することができます。レストランやチーズショップも併設しており、ショップではいろんなエメンタールチーズを試食することができます。

我々も気に入ったフォンデュ用のチーズを購入、夜は自宅でフォンデュに挑戦してみました。袋に書いてあったレシピには一人前200gとありましたが、二人で200gで十分。すごく簡単で美味しかったですが、終わった頃には家中がチーズの匂いで死ぬかと思いました。みなさんフォンデュをする際は換気をお忘れなく。
次へ進む Topへもどる