ドアを一歩出ると vol.1

2009.12.18
我が家は7階建てマンションの5階にあります。
ある日、街へでかけようと自宅のドアを出たら、
ちょうど同じタイミングで、向かいの部屋から何かの
業者さんと思われるガタイのいい男性が出てきました。

「こんにちは」と挨拶して一緒にエレベーターに乗り込むなり、
急いでるのか気まずいのか、すごい勢いで地上階のボタンと
「閉」のボタンを立て続けに押す業者さん。

でも彼が押したのは、実は「開」のボタン。
そう、うちのエレベーターには「閉」のボタンが無いのです。
そしてこの「開」ボタン、一度押すとびっくりするほど長い間
ドアが閉まらなくなります。


本文に関係ないけどバーゼル市内のカフェをご紹介。
こちらBarfusserplatz近くにある
tibits


食べ物は、ここで好きなものをお皿に盛ってレジカウンターに行き、
重さを量って支払うシステム。カウンターで頼めるメニューもあります。
彼もすぐに間違いに気づいたものの、後の祭り。
10秒たっても20秒たってもエレベーターは動きません。

「これ時間かかりますよ」とつたないドイツ語で言ってみるも、
伝わっているのかいないのか、まったく落ち着くことなく
あれこれボタンを押したりしている業者さん。見かねて
「階段のほうが早いかも」と言ってみると、すかさず
「そうだね!」とエレベーターから飛び出しました。

ああ、やっぱり急いでいたのね、と微笑んで見送ろうとすると、
すぐ横にある階段のドアを開け、キープしたままこちらを
じっと振り返る業者さん。・・・え、私もですか!?
 
これっぽっちも急いでないけど、なんとなく流されて階段へ。
すると彼は軽く首を傾げたかと思うと、すごい速度で
階段を駆け下りはじめました。・・・俺についてこい?

なんとなく小走りで階段を下りていくと、先に地上階についた
業者さんがドアを開けて待ってくれている気配がします。
・・・待たせては申し訳ない、ダッシュ!!

ということで、必要もないのに5階から地上階まで大急ぎで
階段を駆け下りるはめになり、どっと疲れました。精神的に。
 
朝から晩まで開いていて使い勝手がよいお店です。
         

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