2009.3.2 - 4
ファスナハト
バーゼル最大のお祭り「ファスナハト」が今年も開催されました。この3日3晩続く祭りにかけるバーゼル市民の意気込みはただごとではなく、年明けぐらいから街中がなんとなくそわそわし始め、お祭りが近づくにつれて店頭のディスプレイやウィンドウはファスナハト一色に染まります。


駅や広場で「プラケッテ!プラケッテ!」と叫んでる人に声をかけて購入します。
(キオスクなどでも買える模様)



花屋のウィンドウ。こわいんですけど。

このお祭りに欠かせないアイテムが「プラケッテ」。毎年違うデザインで作られる、お祭り用のバッジです。この売上が翌年のお祭りの資金源となるため、これをしないでパレードなどを見に行くと「お祭りにタダ乗りしてる」と白い目で見られたり、紙吹雪をどっさりかけられたりします。
祭りは月曜朝のパレード(Morgenstreich)で幕を開けます。我が家も3時過ぎに家を出て見物にいってみました。まだ真っ暗で底冷えのする寒さ、しかも小雨まで降ってかなり厳しいコンディションにもかかわらず、街は「いったいどこからこんなに?」と驚くほどの人出で大賑わい。4時になると街中の灯りがいっせいに消え、鐘の音とともにパレード開始!


たぶんそれはちょっと無理

各グループの先頭には大きな行灯が。時事ネタだったり内輪のジョークだったり、さまざまなメッセージがこめられているらしいです。
真っ暗な通りを、大小200ほどのグループがドラムとピッコロを演奏しながら行進していきます。メロディは伝統的なものらしく、素朴だけどなぜか耳に残る感じ。こちらのページでいくつか聞くことができます。

朝のパレードが終わった後は、参加者も見物客も家やレストランでしばし休憩。ファスナハトの3日間、学校や会社はお休みになるところが多く、スーパーの営業はだいたい午前中のみ。トラムやバスも、パレードの通り道となる市の中心部を避けて変則的な運行となります。知らずにうっかり旅行や出張にきてしまうと大変な目にあうので要注意。


仮装の意図はたいてい不明


山車の上からは、沿道の見物客に向けて、キャンディーやお花、果物、人形などさまざまなものがばら撒かれます。



パレード休憩中



山車の上からはどっさり紙ふぶきが降ってくることも



お祭りとは思えない冷静さとお行儀のよさでパレードを見る子どもたち

午後のパレード


月曜と水曜の午後には再び大規模なパレードが催されます。今度はブラスバンドや山車なども出て、さらに華やかに。



普段おとなしいスイス人も手を上げて「みかんくれ〜!」とアピール



休憩中に見物中



おかげで道はこのとおり

このメインパレードの他にも、子どもパレードや広場でのコンサート、レストランでの出し物などイベントが盛りだくさんだそうですが、パレード30分見ただけで疲れて帰ったので詳細は不明です。2010年のファスナハトは2月22〜24日まで。見に行かれる方はこちらのTipsをどうぞ。最後「とにかくみんなに感じよくしましょう」で締めてあるあたりがとてもバーゼルらしいです。


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