2007.11.1〜11.4
バルセロナ

スイスみたいだ〜

ホテルの部屋に入ってみると、シャワールームから異臭が。係の人が調べにきて配管を確認したり消臭剤を撒いたりしてましたが、結局これはダメだと部屋を変更することに。同等クラスの部屋がすべていっぱいとのことで、広場に面した眺望の良い部屋にアップグレードされました。めでたしめでたし。でもいつ異臭が襲ってこないとも限らないので、念のためアロマキャンドルと消臭剤を近所で買い込み、いざというときに備えました。

このホテル、ロケーションは抜群で設備も新しく、インテリアは超おしゃれでしたが、水周りやクローゼットの使い勝手が悪く、掃除の仕方も甘いなど、あれこれいけてませんでした。おすすめしません。

プラハからチューリヒ経由でバルセロナへ移動。乗り継ぎ時間が1時間しかなかったのでちょっとハラハラしましたが無事でした。この日は天気もよく、途中アルプス?の山々がきれいに見えました。

空港に降り立つと、びっくりするほど暖かい!青い空にソテツの木。極寒のスイスと同じヨーロッパとは思えません。ホテルのあるカタルーニャ広場まではエアポートバスが出ているので、これは便利と乗ろうとしたところ、乗り場には長蛇の列。しかも一向に進みません。しびれをきらしてタクシーでホテルへ。ガイドブックには「タクシーはボるので要注意」とありましたが、遠回りもメーター操作もなしでちょっぴり拍子抜け。



町の中心カタルーニャ広場

あくまでデザイン重視

いつもあなたのそばに
到着早々部屋替えのハードネゴで疲れ果てた後、なんとか気力を奮い起こして街へ出ると、ホテルのすぐ隣にドイチェバンクがありました。なにかの呪いでしょうか。
夜は地下鉄に乗ってパエリアを食べに行きました。地下鉄は意外ときれいで快適。ただ、無菌状態のバーゼルで3ヶ月以上暮らした後だけに、乗客が全員危険人物に見えてちょっとドキドキしてしまいました。

店に着き、さっそく「名物全部たべちゃうぞ」シリーズのパエリアを注文しました。本場バレンシア風のパエリアは鶏肉入りですが、ここバルセロナではシーフード入りのパエリア(カタルーニャ風)がメジャーだそうです。

海産物に飢えている私たちは迷わずカタルーニャ風をチョイス。色は濃いのに意外とあっさり、でもシーフードのだしがきいた飽きない味で、あっというまに完食してしまいました。

地下鉄車内

レストラン Elche

ハモンセラーノも食べちゃうぞ

具は意外とシンプル

圧倒されます

翌日は朝いちでサグラダ・ファミリアへ。写真やテレビでおなじみですが、実物は想像以上の迫力でした。入口前で待機し、9時の開場と同時に建物内へ、と思ったらこちら側は団体専用の入口でした。がーん。広い敷地をぐるっとまわって反対側の入口から中へ。ちなみに正面入口はこのどちらでもなく、これから建設される予定だそうです。現在出来上がっている建物は完成予想の3分の1なのだとか。まだまだ先は長いぞ。

エレベーターを降りると、かなりの高さ。塔のてっぺんがすぐそばに見えます。階段で地上まで降りていけるのですが、あちこちから下や外を覗けるのでスリル満点。そこらのジェットコースターよりよっぽどこわかったです。

塔から降りる螺旋階段。できれば手すりは内側につけていただきたく。

「神と自然にささげる」がテーマだそうです。

内部は木や花を模したデザイン。

一生に一度は行くべし。
お土産は外の屋台でどうぞ。

途中で市場をのぞいたりしながら、海へ。11月初旬にもかかわらず、泳いでる人がいました!

たしかに太陽は輝きポカポカで、ともすれば暑いくらい。というわけで、海辺のテラスで、よーく冷えた白ワインとシーフードをいただきました。スイスではとても考えられない幸せです。あー、私なんでスイスに居るんだろ。

後ろの人たち、水着です。

子どもはともかくおっさんまで。。。

パン・コン・トマテ。オリーブも絶品!


ムール貝&ピメント(ししとうとピーマンの中間)の素揚げ

イカ墨のパエリア

カサ・バトリョの外観


食後は、高級ショッピング街のグラシア通り沿いにある「カサ・バトリョ」へ。ガウディの作品群の1つとして世界遺産に登録されている建物です。もともとあったバトリョさんのお宅をガウディが増改築したものだそうで、3、4階あたりには現在も誰かが住んでいる模様。世界遺産に住むってすごくないですか?内部は海をモチーフにしたデザインになっていて、窓にはめこまれた青いグラスや、壁にグラデーションを描く青いタイルがきれいでした。

この日の夜は、日本食を食べにいきました。意外と寿司ネタのバリエーションが少なかったですが、ひさしぶりにおいしいカツオなど堪能しました。


日本語のオーディオガイドがあり便利


屋上もすごいことになってます

翌日も晴天。引き続きガウディシリーズで、山の手にあるグエル公園にいきました。ここは、ガウディとグエルさんが60戸分の宅地として設計・造成した土地なのですが、全部で3戸しか売れず事業は大失敗に終わったそうです(しかもそのうち2戸はガウディとグエルさんの家)。でもおかげで市民の憩いの場が世界遺産として残され、100年近くたっても観光客を魅了し続けているわけですから、不思議なものですね。高台にあるため見晴らしもよく、純粋に公園としても楽しめる場所でした。とにかくガウディの想像力のすごさに感動しまくりでした。


モザイクが有名なグエル公園入口

どこを見ても曲線。「自然界に直線は存在しないから」だそうです。


まるで南国

次に向かったのはワイン・ショップ。ガイドブックに載ってた地図が不正確で10分ほどさまよいましたが、たどりついてみるとスペイン産だけでなく、世界中の有名どころがずらり並んで素晴らしい品揃え。特にイタリアで生産地を訪ねたときには品薄で買えなかったスーパータスカンが箱単位で置いてあったのには感動しました。見境なく買い占めたくなる気持ちをぐっとこらえて、スペイン産のおすすめを6本、お店の人に選んでもらいました。

店内の様子。さらに奥には高級ワインのセラーあり。


お店の名前は「VILA VINITECA」


お店のおねえちゃんは美人で親切


市場の入口

3匹の子豚
一旦ホテルに戻りワインを置いた後は、ランブラス通りにあるサンジョゼッペ市場へ。実は前日も来てあれこれ買ったのですが、あまりの素晴らしさに2日続けて訪れてしまいました。

入口の脇には肉屋があって、3匹の子豚さんが仲良くお出迎え。中に入るとフサフサの毛がついたままのウサギさんや、羽をつけたままのキジバトさん、頭をニョキっと出したエスカルゴさんなどが山のように売られています。

もちろん、海産物や野菜、生ハムやオリーブなどを売る店も多数。海産物加工品の店があり、ふと見ると皿の上にどこかで見たオレンジ色のかたまりが。3人共釘付けになり「おおーこれはもしかして!」と騒いでいると、店のおやじがすかさず「カーラスーミ!」とアピール。ちょっとスライスして食べさせてくれました。旨い!というわけで即お買い上げ。ためしに値切ってみましたが、「日本で買えば3倍の値段でしょ」とあっさり却下されました。よく知ってるな〜、というかバラした日本人観光客誰だ〜。

ウサギ 2,300円、ハト 1,600円

人でごったがえす場内

新鮮な海産物を前に微笑む母と真剣な息子

カーラスーミ
市場の中に、新鮮な食材をその場で調理してくれる店がいくつかあり、そこで昼食をとることに。メニューボードには、魚介類の名前がずらずらと書いてあり、調理法はただひとつ「焼いてレモンを絞る」のみ。寿司屋みたいなシステムです。

またまた海産物へのフラストレーションが爆発して、タコ、エビ、イワシなど食べたいものを思いつくままにあげ、名前がわからないけど食べてみたいと母がリクエストした棒状の貝(たぶんマテ貝というやつ)は、たまたま隣の人が食べていたので「あれと同じものを」作戦でクリア。

夜は海辺のお洒落エリアでディナーを食べ、翌朝の飛行機でバーゼルへ戻りました。なんか食べ物の話ばかりですみません。

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