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2007年8月21日午前7時 記

8月下旬に新緑の若葉が出揃う珍現象が出現!

今朝、私は出勤直前に、わが家の庭の垣根のラカンマキが新緑の若葉で覆われている状態を写真に撮った。

今日は8月21日、お盆も過ぎたこの時期に新緑の若葉が出揃うのは、やはり、珍現象といえる!
何故か、は、約1ヶ月前の7月16日に撮った次の写真が教えてくれる。

キオビエダシャクの大発生の直撃を受け、ラカンマキの垣根の葉っぱが完全に食い荒らされてしまった写真で、この時のキオビエダシャクとの攻防戦はすでに述べたので参照してほしいが、今回の新緑の珍現象は、食い荒らされた枝から新緑が芽を出し、若葉で覆いつくされたという次第である。
ところが、冒頭の写真をもう一度よく見てほしい。
若葉をねらってキオビエダシャクの蛾の成虫が卵の産卵をしているのである(下にその拡大写真を示す)。

一匹の蛾の成虫が約300個の産卵し、その卵は約10日で孵化することがわかっているので、数日前から4〜5匹が飛び交っているので、おおよそ2週間後に薬を散布すれば、約1000匹余りの幼虫が退治されるという計算がなりたつ。

キオビエダシャクの幼虫はは上の図にあるように、ヒトツバ(ラカンマキもその一種)の新芽を食べて、地中に降下してもぐり、蛹になって、食べた枝に新芽が出る頃に蛾となって産卵するという、実に巧妙なライフサイクルを本能的に持っている。垣根の守人(すなわち私)との知恵比べはまだまだ続きそうである。