思うこと 第295話           2014年6月9日 記

甲田光雄の断食療法について

昨日、2014年6月8日、大阪国際会議場での甲田光雄の断食療法再評価のパネルディスカッションに参加した。

渡邊先生と福原先生から甲田光雄の断食療法についてのお話の後、福土先生から消化器疾患に対する絶食療法のお話があり、その後、私が断食時の内分泌変化についてお話した。
私は、私のホームページ上に電子出版の形で掲載させてもらている『患者の立場での糖尿病臨床研究』を紹介したうえで、この中のその8)その9)のお話をさせていただいた。
講演会場は満員の聴衆であふれ、甲田光雄の断食療法への関心の高さに驚いたのであった。

この機会に甲田光雄先生を紹介しましょう。
甲田先生は、1824年のお生まれで、2008年に84歳で亡くなられた。
1954年に大阪大学医学部を卒業され、1958年に甲田医院を開業し、以来、晩年まで甲田式断食療法で、花粉症、アトピー性皮膚炎、子宮筋腫、各種の癌、肝硬変などの治療に取り組んでこられた。
先生は中学校の頃から病弱で幾度も休学を余儀なくされ、医学部学生時代に阪大病院に一年半入院。病名は慢性肝炎、胆嚢胆道炎、一二指腸潰瘍、大腸炎。それでも全く症状は改善せず、いろいろ調べた挙句、生駒山の断食寮での断食療法を受け、健康を回復。その後、独自の断食療法を編み出した方です。
以下の二つの著書は一読をお勧めしたい本です。