思うこと 第187話             2007年2月8日 記       

神経内科専門医は超多忙である−宮崎の仲間達に会って−

私の所属している講座(鹿児島大学第三内科、旧称)は神経内科(脳卒中やパーキンソン病など)、呼吸器、糖尿病、膠原病、内科救急総合診療などを専門にしているが、いずれの専門分野を担当しているドクターも皆毎日極めて忙しい。神経内科も呼吸器も高齢者ほど罹りやすいため、世の中の高齢化の影響で私たちの担当している患者さんの数が増加の一途をたどっていることも、私たちが忙しいことの背景の一つにあげられよう。
先日、宮崎に行く機会があり、夜、現在宮崎市内で開業している4人の教室出身の仲間達と夕食会をして、楽しいひと時を過ごした。4人の仲間から了承をいただけたのでその時の写真を示す。

左から岡留敏秀氏、赤嶺俊彦氏、私、外山博一氏、皆内康弘氏である。
皆内康弘氏に関しては、かってこのHP上の「夢追って34年」で紹介したが(下写真)

神経内科の専門医として開業のかたわら、社会活動への貢献も顕著で、介護保険のあり方のモデルを宮崎県で確立し、それが全国のモデルの一つとなったのであった。(この皆内康弘氏の活動の流れは現在岡留敏秀氏に引き継がれているとのことであった。)さて、私は4人の仲間と飲みながら語る中で、4人とも宮崎の神経疾患の患者さん方の大きな支えになって、多忙ながらも、生きがいに満ちて毎日の診療に幸せな取り組みをしていることを実感し、同じ神経内科を専門にしている仲間の一人として最高に幸せな気持ちを味あわさせてもらったのであった。今回、診療所を新築した外山博一氏のクリニックを訪問したが、

待合室も患者さんがリラックス出来るよう工夫されており(上写真中央が外山博一院長)、診察室もコンピューター画面で患者さんに説明しやすいように工夫されていた(下写真)。

外山氏は在宅訪問診療もしているが、在宅訪問診療の分野でも神経内科の専門医のニーズは高く、極めて多忙とのこと。4人の仲間と懇談して思ったことは、鹿児島でも神経内科医のニーズはきわめて高く皆超多忙であるが、宮崎では神経内科の専門医の数が鹿児島よりも少ないので、もっともっと多忙であるということであった。全国的にも、神経内科医のニーズは高く、あちこちで神経内科医を求める悲鳴にも似た声をよく聞く昨今であるが、宮崎での実情に触れる機会があったので、許可を得て紹介させてもらった次第である。