思うこと 第107話           2006年6月26日 記       

稲盛 和夫氏の訓話に感動して
ーその5ー 健康な心身が公正な判断を呼ぶ

 稲盛氏は『部下・後輩を持ったときのために』のセクションの中の『健康な心身が公正な判断を生む』の項で次のように述べている:『リーダーは、健康にも細心の注意を払わなければなりません。−−中略−−極論すれば、リーダーは、自分の健康、体力に気をつかわざるを得なくなったときには、もうその座をおりるべきだというぐらいに私は思っています。−−後略−−』  もちろん、氏も述べているように、これは極論で、病気を持ちながらでも立派に仕事をこなしている人も多く、氏もそれを否定しているわけではなく、健康管理の大切さを強調しているのだと思います。 実は私も、約20年前に教授に就任した時に、教室の若者に右写真のような医局員心得を示し、新入医局員(会社で言えば新入社員)には一人一人にこの心得を配ってきました。(詳細は『夢追って30余年』をご参照下さい。) この心得に、『5. 健康な個人、健康な家庭を。』の項を入れました。 これは、患者さんの病気を治す使命を持つ医師は、先ず自分自身の健康管理に留意してほしい、そしてまた、患者さんの心のわかるいい医療人になるためには、いい家庭を築くことも大事であることを若者に伝えたかったのです。 ですから、稲盛氏のこの言葉に感銘を受けたのです。