個人的出来事 第84話 2007年7月30日 記
チベット日本画スケッチ旅行−1日目
この度、念願のチベットへの旅が実現した。 この旅を実現してくださったのは、中国の河北医科大学第三医院の張病院長である。河北医科大学第三医院は財団法人慈愛会と中日友好病院を締結し(個人的出来事 第43話で紹介)、幅広い人事交流を通して、両病院間の友好の絆は年々強くなってきている。公的なお付き合いだけではなく、個人的にも張病院長は私にとって最も親しい友人の一人である。この様なすばらしい友人をもてたことを、いつも感謝している、私にとってとても大切な友人である。今年の3月に開催した『第2回納 光弘展』にもはるばる鹿児島まで祝いに駆けつけてくれた。張院長先生は私の日本画をとても評価してくださって、ぜひとも中国の自慢の美しい風景を日本画で描くことを薦めてくれ、そして今回のチベットへの日本画スケッチ旅行に招待してくださった。計画も張院長が練ってくださった。チベットを選んだ理由は、この手付かずの美しい自然が残っている内に案内したいからとのこと。当初、出来たばかりの“天空列車”で行く予定であったが、日程の関係で諦め、飛行機での旅行に切り替えたとの事。
今回の旅行予定を地図に書き込んだものを示す。
チベットは高地にあり、高山病の予防のため、宿泊地を徐々に高地に持っていって、高地に体を順応させるように計画したとのことであった。
標高2900から3000メートルの林芝に2泊してからラサに4泊し、ラサを基点にして周辺の景勝の地に日帰り旅行を繰り返すことになっている。ヒマラヤ山脈のエベレストを遠くから眺めるだけでもいいと思ったが、遠すぎて今回は無理とのことであった。私が最も楽しみにしているのは、林芝の東側にそびえる標高7756mのナムチャ・バルワ峰(南迦巴瓦)の日本画の下書きを描くことと、ランチェン・ラ峠(5132メートル)を越えてナムツオ湖畔に行き、そこからニエンチェン・タンラ山脈を望むことであるが、全てはお天気頼みで、晴れていても頂上付近は雲で覆われていることが多く、今回それらの霊峰を望めることの出来る確立は、それぞれの滞在期間が短いことから、結構低いのではないかと心配ではある。
ともあれ、無事中国に着き、明日からの旅行に心を弾ませている。毎日旅行記を書き、ネットに繋がり次第アップしてゆく予定である。
では、乞うご期待!