個人的出来事 第82話     2007年6月25日 記
私の三味線、その後(その4)
− 音痴の効用 −


 本物の音痴にとって、やはり三味線道は苦難の道である。しかし、今日は、音痴でなければなし得ない、究極とも言うべき“音痴の効用”を経験した。感動であった。

 詳しく説明したいが、数行で説明終わる。それほど、単純明快な、すばらしい経験であった。

 今日、徳之島で、友に会い、成り行きで三味線を弾いて聴かせた。

 友曰く、『納先生には勝てるものはないかもしれないと思っていたが、三味線だけは、一日練習すれば先生を追い越せると確信しました。私は、三味線は難しそうなので手を出しませんでしたが、練習する気になりました。ありがとうございました。』と。

 私が音痴であることが、人に元気を与えれたことは、音痴の究極の効用と言えよう。一言で言えば、世の中、劣っていることが、逆に、人の役に立つこともあるのだ。半端でなかったから、役に立ったのだ。