個人的出来事 第10話  2004年7月31日午前11時記す

台風11号の機上からの写真

今朝、7時50分発の便で伊丹空港を出発の予定であったが、台風11号の影響で発着が混乱ぎみで、機が飛び立ったのは8時15分頃であった。私は、台風の写真を撮るために昨日鹿児島空港で往路のチェックインの時に、帰路の席はA−1席(最前列左窓側)を予約済みであったので、最高の席からの生まれて始めての台風の空からの撮影に興奮ぎみであった。右図は今朝10時の衛星からの画像であるが、この様な衛星画像は見慣れているが、もっと低い位置からの画像は興味があったし、あわよくば、日本画の材料にもなるかもしれないと期待したのである。



期待にたがわず、空港を飛び立ち大阪城(左画面中央の四角い緑の処)が見えたのを最後に台風の雲に突入した。「機体のゆれが激しくなりましたが運行には支障ありません」のおきまりのアナウンスのなか、私はカメラをかまえてひたすら機が雲を突き抜ける瞬間を待った。








飛び立つ前のスチュワデスの答えは「今日は低いところを飛ぶので、ずっと雲の中だけかも知れませんよ」ではあったが、今日は私の強運の勝ちで、高度は台風の雲のわずかに上ではあったが、予想された場所と方角に台風の目を取り囲む雲の渦を観察することが出来たのである。







もちろんこのA−1(またはA−2)の席は桜島の撮影にも最適の席なので、薄モヤにかすむ幻想的な桜島の写真も、何時ものように納たのであった。