尾瀬の山小屋で２泊した３日目の午前３時に山小屋を出て、３時半に予定のポイントに到着。満天の星空いっぱいに、信じ難いほどの多くの星がきらめいていた。６時頃の夜明けまで、凍りついた木道の上で、感動して立ちつくした。星の光に照らされた草もみじは、昼間の燃える色彩とは打って変わった神秘的な静かな姿をおぼろげに見せてくれた。尾瀬の３日間で最も印象に残った風景で、その感動をパステル画に託した。これを日本画で描きたいとの思いから、パステル画を一時ストップして、日本画に挑戦することになった。これを日本画にしたものが、作品番号４5の日本画第４作目である。