魔女界にプロ野球チームを作ろう!!
第27話「個性派色々魔女界のドラフト会議」
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 ドラフトとはアマチュア野球からプロに行く為の登竜門である。普通は秋キャンプの辺りで行われるが、魔女界は少し早くドラフトが行われるのだ。
松岡 恵内野手を1巡目指名して、纏の後輩捕手の美咲舞を2巡目指名する方針を決定した。スカウトの情報を元にして、念入りに会議をする。なぜならば、広島球団の次にホエールズの練習は厳しい。体力や筋力はもちろん、全てにおいて見られるのだ。
瞳「纏さ、その携帯まだ使っているのかよ。いい加減に機種変えたら?」
纏「駄目だよ。こっちのが使い勝手が良いから」
こがね「まだあったんだ。黒くてデカい初期の骨董品が。メール代が1回10円も掛かるのよね」
纏「メールなんていらないよ。電話なんだから、用件を話せば良いじゃないか」
ニーナ「静かに!ドラフト中継始まるわよ!」
そして、松岡恵内野手と美咲舞捕手の入団が確定した。

異例の速さの入団会見。
松岡の目標はニューヨークメッツの松井内野手。現時点の目標は二岡内野手だそうだ。美咲の目標はヤクルトのご存じ、古田捕手だそうだ。その後は、外野手が若干名いるだけだった。新しい鯨が誕生した瞬間だった。

***

そして、シーズンオフの入寮。そして自己紹介などの歓迎会を行った。
纏「美咲〜!腐らないでよく頑張ったわね!」
美咲「先輩や剣が婦警を退職してから、凄く寂しかったですよ!」
昔の仲間に出会った安堵感からか、美咲は涙目になった。
瞳「美咲!泣くなよな。あたしだってお前に会えて嬉しい」
こがね「みんな再会したんだ。本当に良かった」
匠は一部始終を記事にした。そして匠は…
(なんて美しき友情なんだろう。何か昔に何かあったのか) と思った
コスモで家に帰る。
ミーナ「あなた、お帰りなさい。ご飯にする?それともお風呂が先?」
匠「ちょっと考えたいことがある。風呂を先にしてくれ」
ミーナ(家庭にあまり仕事を持ち込まない匠が考えてる。一体何があったんだろう)
美菜「ふええ…うええ…」
ミーナ「あら?いけない!美菜のミルク忘れてた」
匠「おい、まったく頼むぞ。風呂は自分で入れるから」
ミーナ「ごめん。お願いね」
匠「あ、それとマジョハート先生から夜泣きに効くハーブだとさ。春風が良く効くって太鼓判押していたよ」

どれみ「クシッ!あーっ。誰かが噂してる」
ぽっぷ「お姉ちゃんご飯中に汚い。ご飯粒散ってる」
はるか「でも本当に風邪ってこともあるから、気をつけて」
ぽっぷ「お母さん大丈夫だよ。昔からなんとかは風邪ひかないって言うじゃん」
どれみ「ぽっぷ、よけいなことを言うなっ。このっ!」
はるか「2人共喧嘩しない!」
笑いの絶えない春風家であった。

瀬川家は家にはおらず、青森市内のホテルで過ごしていた。今は青森のローカルテレビで流れる農協の林檎CMに出演中だった。
監督「おんぷちゃんおかげで良い感じで流れるよ。ありがとう」
おんぷ「だって、この林檎、本当に美味しいだもの。自然に顔が笑ってしまいました。何個かお土産に持ち帰って良いですか?」
どれも適度に熟している。
おんぷ「お世話になっている人に送るわね。もちろん匠さんも忘れずに」
おんぷはどれみたちの住所を宅急便の伝票に書く。
おんぷ「美味しい物は美味しいうちに届けてもらわないと困るわ」
配達員「はい!責任を持ってお届け致します」

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