魔女界にプロ野球チームを作ろう!!
第22話「あいこの応援魂」

 2008年ペナント開幕!!我らがホエールズは大阪ドームで開幕となった。試合開始前から、スタンドはごった返していた。
匠「いつ座っても、大阪ドームのスタンドは落ち着かない。勾配が急だ」
あいこ「お久、応援総本部長さん。ここではうちが一番や」
匠「頼むで、儂は今日はオフやからな」
あいこ「うちのやり方に文句言わんでやよろしく頼む」
匠「言わんって。それより、楽しもう」
攻守交代で、右翼席にいるあいこの父幸治に挨拶に向かった。
幸治「おお、君が関東のホエールズ応募団長か。あいこから話は聞いとる」
さらにあいこのお爺さんまでいた。
匠「あなた方は僕よりは応援歴が長いですから、少しはいうことを聞きますよ」
と言って、匠はビールを差し出した。
ビジュアルな匠の格好を見て、あいこのお爺さんは… あいこの祖父「ふん!近頃の若者はチャラチャラした格好しおってからに」
匠「そんなこと言わんで下さいよ。その辺りの茶髪や耳にピアスした若者とは違 いますし、お孫さんの友達の飛鳥も否定することになっちゃいます」
あいこ「匠さんは新聞記者でもある。だから、服装が流行りの物に自然となってまうんや」
とあいこは祖父を説得してくれた。
???「お父さん、おつまみ買って来たで」
あいこ「あ、お母ちゃん。つまみ買いに行ってたんか」
匠「ほー。この人が妹尾のお母さんか。なかなか綺麗な人じゃん」
あいこの母・あつこ「あいこ、この人は?」
あいこ「この人は関東のホエールズ応援総本部長や。一番最初のホエールズ応援団長なんやで」
匠「よろしく。野次や罵声は心得ています。元々は広島カープのファンなんですよ。オリックスと近鉄が合併したから応援する気が無くなって、ホエールズを応援しています。ちなみに、ミーナ選手は僕の妻で今マウンドに上がって投げていますよ」
あいこ「結婚したんや。なんで、教えてくれなかったんや。みんなで祝福してあげたのに」
匠「身内と井原さんや球界の人は呼んだし、静かに結婚式を挙げたかったんだ。それに結婚式はハワイの教会で式を挙げたから、交通費のことを考えて呼ばなかったんや。わかったか?」
あいこ「ハワイか。それならしゃーないな。飛行機代も高いからな」
団員「妹尾さん、もうすぐホエールズの攻撃です。早く戻って来て下さい」
あいこ「部下が呼んでる。お父ちゃん、お母ちゃんにおじいちゃん、行って来るな」
幸治「頑張って来い。お父ちゃんも負けへんからな!」 あいこ「匠さん、行くで!!」
匠「妹尾、よし来た!!」


−次回予告−
匠「妹尾の親父さんは愉快な人だった。うちの親父もあれぐらいでないと。でもあの親父は野球嫌いだから、キャッチボールすらしたことが無い」
どれみ「そうなんですか。意外だなーっ野球好きのお父さんが野球嫌い」
おんぷ「次回魔女野球、『芸能人野球大会』心の直球あなたに届け」

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