魔女界にプロ野球チームを作ろう!!
第2話「金もない、選手もいない、コーチ陣もいない。経営もズブの素人」

 魔女界。プロ球団を作るにあたって、一つの大問題が起こった。野球人が誰もいない!そこで、自動的に自由契約になったサーパス神戸の選手を集めた。さらに、元・広島の兵動秀治をよんだ。河野昌人、筒井、田中由樹。4人共自由契約になっていた。
 コーチは守備走塁コーチは大下剛史さん。監督は星野さん。打撃コーチはランディバース氏。ヘッドコーチは木下氏。バッテリーコーチは達川さん。投手コーチは大野豊氏。
 以上の顔ぶれです。鬼の大下が今、蘇る!
 数日後、採用テストが行われた。遊び半分の若い魔女達が集まって来た。打撃力・走塁力・守備。それらを見て25名が合格した。
 さらに嬉しいことにおんぷの父親の会社、太陽電鉄がオーナーになることを発表した。資金は整った。1億6000万円の資金が魔女界に送られたーー。

***

 そして、2月がやって来た。春のキャンプを宮崎県日南市で行った。女性チームなので、パワーがない。だから、守備走塁に力を入れた。 大下コーチの怒鳴り声がする。中には、お前なんか辞めてしまえ!といったひどいのもあった。
 魔女学校の中に即戦力ルーキーがいた。マジョラーンである。150`の豪速球と、キレ味抜群のスライダーとフォークが武器の投手だった。そして、なおかつコントロールも良かった。
 そしてもう一人のルーキー、マジョビート。これに相反して変幻自在の変化をするナックルボールを武器にした投手だった。 スタミナがなく、抑え投手になった。二人はブルペンで投げ込んでいた。あの大野コーチが一目置いたのは、マジョビートの方だった。おそらく性格が似ていたのだろう。昔の自分と。

第3話『メジャー選手を手に入れよ!マジョバニラ在米スカウトの奮闘

リストに戻る