まだまだ!?おジャ魔女どれみ
第47話『ロンドンの攻防』
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しずく「捕まえた?」
あいこ「なんや、えらいあっけなかったな。」
パディオ「何があっけなかったんだ?」
その声に、メアリーたちは驚いた。なぜなら、その声が聞こえてきたのは、メアリーたちの背後からだったからだ。
メアリー「あ、あなたたち、いつの間に後ろに・・・。」
パディオ「くっくっく、ずっと後ろに居たぞ?」
素早くポロンを構えたしずくは、すぐさま呪文を唱えた。
しずく「ピルル〜カポルル〜カ パラピラピーロット! 悪魔たちの動きを止めて!」
しずくのポロンから2つの青い光球が高速で飛んでいく。
パディオ「あまい。」
2人はその光球を片手で弾くと、平然とした顔で立っていた。
しずく「そ、そんな・・・。」
あいこ「パメルク〜ラルク〜 ラリロ〜リポップン! 檻で悪魔を囲って!」
パディオたちの足元から現れた檻は、巨大なトラバサミのようにパディオたちを喰らおうとした。しかし、パディオたちは、瞬時に地面をおもいっきし蹴り、トラバサミが閉まる前に外へ脱出した。
ガシャン、という音をたてて、檻は意味無く閉じられた。

ももこ「ペル〜タンペットン パラリラポン! 悪魔を網で捕まえて!」
すると、パディオたちの頭上から巨大な網が振ってきた。しかし、パディオたちは一向に避ける気配が無い。
パディオ「ふん、この程度で・・・。」
パディオはスッと右手を上にかざした。そして、右手から光線のような物が上空に向かって延びた。その光線に当たった網は、上空で突然小さな爆発をおこした。
ももこ「そんな・・・they are too strong !」
メアリー「ダメよ、ももこ。諦めたら、そこで終わり・・・みんな、覚悟を決めなさい。」
パディオ「そろそろ・・・こちらから仕掛けさせてもらおうか?」
メアリー「来る・・・!!」

***

その様子を、上空から眺めていた者が居た。
テイル「みんなが・・・大変だ、助けを呼ばなくちゃ!」
その龍の子供、テイルは、急いで何処かへ飛んでいった。

***

一方、どれみ、こがね、かぜき、ぽっぷ組。
どれみ「悪魔さ〜ん、何処に居るの〜?」
こがね「どれみちゃん・・・そんなこと言ったって出てくるわけないよ・・・。」
苦笑いしながら言うこがね。
どれみ「じゃぁ、どうやって探すの?」
ぽっぷ「魔法は?」
こがね「そのことなんだけど、同じことをメアリーさんに私が聞いたときに、出来るだけ魔法で探さない方が良い、って・・・。」
かぜき「どうしてなんですか?」
こがね「魔法を使って探すと、それに悪魔は気づくと思うから、気付かれたら悪魔たちは逃げるんじゃないかって・・・。そうして何度も魔法を使わせれば、こっちの魔法のエネルギーは消耗されるし、それに向こうは人数が少ないから、出来るだけ戦闘は避けたがってると思うって、メアリーさんは言ってたわ。」
どれみ「そっか・・・じゃぁ、やっぱりこうやって地道に探すしか無いんですね・・・。」
かぜき「え・・・?」
どれみ「『え?』って、どうしたの、風木ちゃん?」
かぜき「あれって・・・ドラゴン?」
かぜきは薄暗くなった空を指差しながら言った。
どれみ「あ、もしかして・・・。」
テイル「みんな〜、やっと見つけた!」
どれみ「あなたは、確かこの間MAHO堂で会った、幻獣界の・・・。」
テイル「うん、そう、覚えていてくれたんだね、嬉しいよ。」
こがね「どれみちゃん・・・この龍さん、知り合いなの?」
どれみ「1回だけ会ったことがあるだけだけどね。」
テイル「僕の名前はテイル、見ての通り龍さ。悪魔が人間界に居るって聞いて、みんなの手助けをしようと思ってきたんだ。あ、そうだ・・・それより、みんなが大変なんだ、今すぐ助けに来て欲しいんだ!」
こがね「助けに?」
テイル「とにかく、僕についてきて!」
テイルはそう言って空へ飛び立った。
どれみ「あ、ちょっと!」
どれみたちも、急いで箒を取り出すと、慌ててそれに飛び乗り、テイルを追いかけた。

***

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