まだまだ!?おジャ魔女どれみ
第47話『ロンドンの攻防』
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幻獣王「グルモスよ・・・。」
グルモス「なんだ、ウィグネス。」
幻獣王「4000年前、悪魔界と幻獣界は戦争をしていた。その時は我が祖先が悪魔界を崩壊させ、悪魔は生活の場所を終われ、戦争は終わった。しかし、悪魔と幻獣との勝負に決着はついていない。4000年の時を越えて・・・今、ここで決着をつけようじゃないか。」
グルモス「4000年続いた戦いに終止符を・・・ってか、良いだろう。受けてたってやる。」
グルモスはそう言って槍を構え直した。周囲には、冷たく張り詰めたような重い空気が漂っていた。
幻獣王「人間の子よ、少し下がっておれ。そして、目を逸らすな。こいつは悪魔だ。少しでもスキを見せれば、今は関係の無いお前たちでも、容赦なく襲い掛かってくるだろう。だから、決して目を逸らすな。」
幻獣王はそう言うと、グルモスの方に一歩、歩み出た。
幻獣王「人間の子よ、誤解とは言え今までお前たち人間を嫌っていたことを許してくれ・・・。私がこの悪魔を退治することが、せめてもの救いになるように・・・。」
幻獣王は背中の翼をはためかせながら、言った。
グルモス「・・・本気で行くぞ?」
幻獣王「かかって来い!!」

【笑う月の晩まで あと 1時間30分 】

***

こちらは、メアリー、しずく、あいこ、ももこ組。
しずく「日がだいぶ傾いてきましたね・・・。」
メアリー「悪魔は・・・夜の方が強い力を発揮すると何かの書物で読んだことがあるわ。だから、日没までになんとしても見つけたいところなんだけど・・・。」
メアリーは西に大きく傾いた太陽の方を見た。そして呟いた。
メアリー「日没まで、あと1時間ちょっとってところかしら・・・。」
あいこ「メアリーさん、魔法で探すわけにはいかないんですか?」
メアリー「魔法で探しても、悪魔は勘がするどいから、おそらくすぐこっちの存在を感づかれて逃げられると思うの。」
ももこ「悪魔が・・・逃げるんですか?」
メアリー「逃げれば、私たちは逃げた悪魔を探すためにまた魔法を使う・・・。そうすれば、戦わずして私たちの魔力を消耗させることが出来るわ。それに、悪魔の生き残りはそれほど大人数は居ないと思う。だから、出来る限り戦闘は避けたがっているはずよ。」
??1「残念だが・・・半分あたり、半分はずれだな。」
気がつけば、メアリーたちの眼前には背の高い男が2人立っていた。
メアリー「え!?あ、あなた、まさか・・・。」
??1「悪魔のパディオだ、以後お見知りおきを。」
??2「同じく悪魔で、名をオルテガという。名前ぐらいはもしかすると・・・聞いたことがあるだろう?」
しずく「オルテガ・・・って、もしかして・・・!?」
オルテガ「風木がいつも世話になっているようだな。」
あいこ「あんたがオルテガ・・・そんなアホな、オルテガは幻獣やって風木ちゃんが・・・。」
オルテガ「それもこれも、風木を騙すために俺が言った嘘だ。」
ももこ「そんな・・・そんなのって・・・ひどすぎるよ。」
パディオ「ふん、では逆に聞くが・・・悪魔が良い奴だとでも思っていたのか?」
メアリー「・・・そうね、最低ね。」
パディオ「はっはっは、面白い奴だな。まぁ、何とでも言え。」
オルテガ「それにしても、意味が無かったようだな、パディオ。」
パディオ「何がだ?」
オルテガ「グルモスに処分を命じたものの・・・結局俺たちもこいつらと戦うハメになってしまうとはな・・・。」
パディオ「あぁ、そうだな。まぁこの際仕方が無い。」
あいこ「処分を命じる?どういうことや?」
パディオ「要するに、俺たち以外にも仲間が居るということさ。」
オルテガ「今頃他の奴らと戦闘の真っ最中かもな。」
パディオ「まぁ、それはさておき、お前たちの力、見せてもらおうか?」
オルテガ「何処からでもかかってこいよ。」
メアリー「あまく見てたら・・・痛い目にあうわよ!」
メアリーが水晶玉をかざすと、パディオたちの周りが突然檻のようなもので囲まれた。

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