まだまだ!?おジャ魔女どれみ
第46話『最初の砦、ロンドン』
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翌日、夕方のロンドン。そこにどれみたちの姿はあった。
ももこ「ここがロンドン・・・。」
はづき「ここに来るのは、前にマジカルステージで200年前のロンドンに来た時以来ね。」
おんぷ「私は写真撮影とかの仕事でも、たまに来ることがあるけど、こうやって来てみると、なんだか違う街みたいな感じがするわ。」
あいこ「この街のどっかに悪魔は居るってわけか・・・。」
どれみ「みんな、準備は良い?」
どれみたちは自分たちの腕にあのリストバンドが装着されていることを確認しあった。そして、どれみたちはリストバンドを右手で握り締めた。突然、どれみたちの体が淡く光りだす。その光はすぐに収まったが、その代わりにどれみたちの服装が変わっていた。
さつき「これが・・・“インペリアルクロス”・・・。」
幻の魔女見習い服と言う割には意外と普通の魔女見習い服のようなそれは、背中の部分からマントが広がっていて、少し魔女っぽい感じも漂っていた。
はづき「凄い・・・。」
しずく「何だか分からないけど・・・。この感覚って・・・。」
おんぷ「マジカルステージの時の感覚みたい・・・。」
あいこ「めっちゃ力がみなぎってくる・・・これが“幻の魔女見習い服”の力・・・。」
かぜき「この魔女見習い服、凄い、凄いよ・・・。こんな感覚、私始めて・・・。」
ぽっぷ「うん、本当に凄い・・・。」
メアリー「みんな、その魔女見習い服の力に驚いている場合じゃないわ、早く悪魔たちを探しましょう。」
さつき「あ、はい、そうですね。」
こがね「ロンドンって言っても、広いから探すのには時間がかかりそうですね・・・。」
いろは「そうよ、だから急いで探してしまわないと・・・。」
どれみ「じゃぁ、みんな、覚悟を決めて、行こう!」

***

パディオ「例のガキどもがロンドンに到着したみたいだな・・・。」
グルモス「何、本当か?」
オルテガ「・・・。」
グルモス「パディオ、どうするんだ?」
パディオ「出る釘は打つだけだ、もちろん迎え撃つ。」
グルモス「そうか・・・じゃぁその役目は俺が引き受けた。」
パディオ「・・・分かった。じゃぁ、俺たちは儀式を行うために、先に例の場所へ行く。グルモス、お前も奴らの処分が終わったら、すぐに来い。良いな、絶対に油断はするな。」
グルモス「あぁ、任せとけ。」
パディオ「オルテガ、今まで俺たちが奴らにすぐ正確な居場所をつかまれないようにするために、わざと人間狩りは行わなかったが・・・今から人間狩りを決行する。もう時は来た、危険を構ってなどいられんだろう。日が沈み、笑う月が昇るまでに、出来るだけ多くの味方を増やしておくんだ。そうすれば、魔女界や他の世界の奴らの追っ手が来ても、太刀打ちできるようになるからな。」
オルテガ「あぁ。そうだな。」
グルモス「よし、じゃ、俺は奴らの処分に行って来るぜ。」
グルモスがそう言って部屋を後にした。

グルモス「さて、さっさと人間のガキどもを処分して、あいつらと合流するとするか。」
グルモスは、空に浮かぶ夕陽を眺めると、颯爽とロンドンの街へと消えていった。

【笑う月の晩まで あと 2 時間】

***続く


次回予告
どれみ「ついに私たちの目の前に姿をあらわした悪魔・・・。そして、その時私たちの元に救援へとかけつけたのは・・・。次回、まだまだ!?おジャ魔女どれみ、『ロンドンの攻防』ドキドキピース小さくひ〜かれ♪」
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