まだまだ!?おジャ魔女どれみ
第33話『ママに会いたい』
2/3
ももこ「はぁ〜あ、もうすぐ今年も終わりか。」
アメリカのニューヨークの時刻は12月31日の7時だった。
ももこは自分の部屋の窓から家の外を眺めていた。その時、ももこの眼前をかすかに何かが横切った。
ももこ「あれ、こんなに寒いのに、虫かな・・・。」
そう思っていると、また何かが通り過ぎた。
ももこ「え?」
ももこは何かに気づいた。その横切った何かを、どこかで見た覚えがあった。
ももこ「もしかして・・・ニニ?」
ニニ「ニニ〜、ニニニ〜!!!」
ももこ「どうしてここにニニが居るの!?それに、ドドたちまで・・・。」
ニニと一緒にドド、レレ、ミミ、ロロ、トトも居た。
ハナ「じゃ〜ん。」
上方から箒に乗ったこがねとハナが突然姿を現した。
ももこ「うわぁ、ビックリした・・・。って、ハナちゃん!」
ハナ「もも〜久しぶり〜。」
ももこ「ハナちゃん、それにこがねちゃん、どうしてここに?」
こがね「ハナちゃんがね、どうしてもみんなに会いたいって言うから人間界に連れてきてあげたの。」
ももこ「そうだったんだ、ハナちゃん、Long time no see !」
ハナ「ろんたいのーしー?」
ハナは首を傾げる。
ももこ「久しぶりって意味だよ。」
ハナ「ふうん?」
ももこ「それにしても、ハナちゃん大きくなったね、そっか、もう4歳だもんね。あ、2人とも部屋に入ってよ。いや、ニニたちも入れたら8人だね。」
ニニ「ニニ〜。」
ニニは嬉しそうに頷く。

***

こがね「本当はマジョリカさんには人間界に行くなって言われてるみたいなんだけど・・・。」
ももこ「マジョリカが?」
ハナ「そうなんだよ、だってマジョリカ、ケチなんだもん。」
ももこ「ははは。あ、そっか、今人間界と魔女界をつなぐ扉が不安定だとか言ってたよね。」
こがね「扉の使用中に扉が消えたりなんかしたらどうなるか分からないからさ・・・。」
ももこ「そうだよね・・・。」
こがね「そうそう、せっかく人間界に来たから、これからどれみちゃんたちの所にも行かないといけないね。」
ももこ「ここに一番最初に来たの?」
こがね「うん、残ってる扉から人間界にきたら、アメリカに出ちゃったからさ。」
ももこ「ふうん、そうだ、ついでだから私も日本に連れて行ってよ。」
こがね「え?」
ももこ「アメリカは時差の都合上まだ朝だけど、日本はもう大晦日の夜くらいだからさ。今年最後を記念してさ・・・。」
こがね「そうする?」
ももこ「みんなの都合が会うかどうか分からないけど、ちょっとだけでもみんなと会いたいなって・・・。」
こがね「分かった、じゃぁそうしよう。」
ももこ「それじゃぁ、早速行こっか。」
こがね「うん、ハナちゃん、行くよ。」
ハナ「は〜い。」

***

大阪。
─『ピンポーン』
あいこ「はい、どなたですか?って、え?」
ももこ「Oh , My friends !」
こがね「久しぶり〜。」
ハナ「あいこ〜、久しぶり〜!!」
ミミ「ミミ〜!ミミミ〜!!!」
あいこ「ハナちゃん!それにミミまで居るやん!」
あつこ「あいこ、誰が来はったん?」
玄関の奥からあいこの母、あつこの声が聞こえてくる。
あいこ「あ、うん、私の友達。」
あいこは部屋の奥に向かってそう返事をした後、ハナたちの方を向いた。
あいこ「みんな、なんでここに居るん?」
こがね「ハナちゃんがみんなに会いたいって言うから、魔女界から連れてきたの。それで最初にももちゃんの所へ行ったら、みんなで今年最後を記念して集まりたいって言ったから・・・。」
あいこ「そやったんか・・・それにしても、ハナちゃん、大きなったなぁ。」
ハナ「ハナちゃんだってもう4歳だよ〜?」
あいこ「そやったな、んで来年の3月で5歳か・・・。」
ももこ「大きくなるはずだよね。」
あいこ「そら、育ち盛りやからな。」
ハナ「へへへ〜。」
あいこ「そや、せっかくみんな集まろうっていうんやったら、みんなで一緒に新年迎えたいなぁ。」
こがね「みんなで新年を?」
あいこ「親には"友達と除夜の鐘でも聞きにお寺行って来る"とでも言ったら今日くらいは夜遅くまで何処か行ってても怒られへんと思うし。」
ももこ「It's a good idea !」
こがね「そうだね、そういえば私、大晦日とかお正月とかってあんましよく知らないから・・・。」
あいこ「そらちょうど良いやん、これを機会に日本のお正月を楽しんで行きや。」
ももこ「そうと決まれば、Let's go ! だね。」
あいこ「んじゃぁ私は親にちょっと出かけるって言って来るわ。」

***

次のページへ
リストに戻る