まだまだ!?おジャ魔女どれみ
第33話『ママに会いたい』
1/3
どれみ「はぁ〜あ、終わりっと。」
ぽっぷ「お姉ちゃん、もう終わり?まだ30分も経ってないよ!?」
どれみ「良いの、どうせまだ冬休みは始まったばっかりなんだから。」
どれみはどうやら冬休みの宿題をしていたらしい。
ぽっぷ「もう、冬休みの終わりになって慌てても知らないよ。」
どれみ「大丈夫、大丈夫。それにしても、今年も本当にもうおしまいだね・・・。」
ぽっぷ「そうだね、もうすぐ2005年になるなんて・・・。」
どれみ「年末になるといつも何となくだけど寂しくなるんだよね〜。」
ぽっぷ「うん、なんかそれ分かる気がする。」
どれみ「来年は中学3年かぁ・・・。」
ぽっぷ「私も小学校5年生になるんだよね。」
どれみ「あの小さかった赤ん坊が、もう5年生か・・・大きくなったよ、ほんと。」
ぽっぷ「へへへ。」
どれみ「小さい時から生意気な妹だったなぁ〜。」
ぽっぷ「ちょ、ちょっと、お姉ちゃんそれどういうこと?」
どれみ「あはは、ほら、変わってない。」
ぽっぷ「もう〜。」

***

魔女界の城のとある部屋。
ハナ「あう〜。」
マジョリカ「ハナ、どうしたんじゃ、さっきからうなだれて。」
ハナ「ママに会いたい・・・。」
マジョリカ「むぅ・・・それは難しいのう・・・。」
苦笑いするマジョリカ。
ドド「ドドド〜。」
レレ「レレ〜。」
ハナ「ほら、ドドたちも会いたいって言ってるよ。」
ララ「でも、ハナちゃん、今人間界に行くのは危険だわ。」
ハナ「どうして?」
マジョリカ「今魔女界と人間界をつなぐ扉は非常に不安定じゃ、いつ扉のつながりが消えるか分からん。」
ハナ「?」
ララ「とにかくダメってことよ。」
ハナ「そんな〜。」
マジョリカ「仕方が無いじゃろ、しばらくの辛抱じゃ。」
ハナ「じゃぁ、ハナちゃんこがねの所に行く。」
ララ「こがねちゃんの所?」
マジョリカ「それなら良いじゃろう。じゃが、こがねに迷惑をかけるんじゃないぞ?」
ハナ「分かってるよ、じゃぁ早速行って来ま〜す。」
ハナはそう言って走って部屋を飛び出した。
ララ「あ、気をつけて行くのよ!」
ハナ「は〜い。」
遠ざかる足音と同じくハナの返事する声が遠ざかりながら聞こえてきた。
マジョリカ「どれみに会いたい、か・・・。」
ララ「かわいそうだけど、今は仕方が無いわね。」
マジョリカ「そうじゃな・・・。」

***

ロロ「ロロロ〜?」
ニニ「ニニ、ニニ〜。」
ハナ「みんな、どれみたちに会いたいの?」
ドドたちは頷いてみせた。
ハナ「じゃあハナちゃんと同じだね。でも、マジョリカはケチだから人間界に連れていってくれないもん。」
ふてくされるハナ。そんな会話をドドたちと交わしているうちに、ハナたちは古びた城の前にたどりついた。そして、ハナはその建物の中へ入っていった。

こがね「あれ、ハナちゃん、どうしたの?」
ハナ「マジョリカがケチだから遊びに来たの。」
こがね「マ、マジョリカさんが?そういやどれみちゃんもそんなこと言ってた気がするけど・・・。」
苦笑いするこがね。
こがね「で、マジョリカさんと何かあったの?」
ハナ「ハナちゃんがね、どれみたちに会いたいって言ったら、今は危ないからダメだって言うの。」
こがね「どれみちゃんたちに・・・?」
いろは「でも、ハナちゃん、それは仕方がないんじゃないかな。」
こがね「あ、いろはさん。」
ハナの声を聞いてやってきたいろはが言った。
いろは「今は魔女界と人間界をつなぐ扉が不安定だから。」
ハナ「でも・・・ハナちゃん、ママに会いたいんだもん。」
今にも泣きそうな顔をして訴えるハナ。
いろは「ハナちゃん・・・。」
こがね「よし、じゃあ行こう。」
ハナ「え?」
いろは「ちょ、ちょっとダメよ、こがね。」
こがね「大丈夫ですよ、いざとなれば魔法があります。」
いろは「そういう問題じゃないわ。」
こがね「だけど、ハナちゃん、かわいそうじゃないですが・・・。」
いろは「かわいそうだけど・・・。」
こがね「ハナちゃんはまだ4歳なんですよ、母親であるどれみちゃんたちに会いたくなるのは当然じゃないですか。」
いろは「仕方ないわね、但し、どうなっても知らないわよ。」
こがね「はい。」
ハナ「ハナちゃん、ママに会えるの?」
こがね「でも、ちょっとだけだよ。」
ハナ「やった〜!」
ドド「ドドッ、ドドド〜!」
ミミ「ミミミ、ミミミミ〜。」
ハナ「ドドたちも喜んでる〜。」
こがね「そっか、どれみちゃんたちの妖精、預かってたんだよね。」

***

次のページへ
リストに戻る