まだまだ!?おジャ魔女どれみ
第27話『交わった風』
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どれみ「水野風木?」
ぽっぷ「お姉ちゃん、知ってるの?」
どれみ「知ってるよ、というかその子が多分"もうひとつの風"の子だよ。」
ぽっぷ「"もうひとつの風"って・・・この間お姉ちゃんが言ってた魔女界の預言書の?でも、どうして水野さんがその"もうひとつの風"って分かるの?」
どれみ「それは・・・特に理由は無いけど・・・でももしその子がその風なら、きっと魔女見習いか魔女だと思うんだよね。それが調べられれば・・・。」
ぽっぷ「でもどうやってそれを調べるの?」
どれみ「そうだよね・・・どうやって調べよう・・・。」
はるか「ちょっと〜、どれみ、来てくれる?」
突然、1階の居間の方から母親の呼ぶ声が聞こえてきた。
どれみ「え、あ、は〜い。」
どれみはすぐに階段を下りて居間へ行くと、母のはるかが言った。
はるか「悪いんだけど、ちょっとスーパーまで醤油買ってきてくれるかしら。」
どれみ「えぇ、私が?」
はるか「文句言わずにさっさと行って来てくれる?」
どれみ「はぁい。」
どれみは仕方なく買い物に行くことにした。

どれみ「えっと、確か醤油だったよね・・・。それにしても寒いなぁ・・・。」
どれみは真っ暗になった道を一人歩いている。
しばらくしてスーパーに着くと、どれみはさっさと醤油を買って店を後にした。
どれみ「うわぁ、もう真っ暗だ。早く帰ろう・・・。」
どれみが急いで帰ろうとしたその時だった。
???「あの、財布、落としましたよ・・・?」
どれみ「え?」
その声に振り向くと、その声の主の少女の手にはどれみの財布が握られていた。
どれみ「あ、ありがとうございます。」
どれみはお礼を言って気付いた。その少女も、どれみの顔を見て気付いたような表情をみせた。
どれみ「か、風木ちゃん、だよね?」
その声の主はさっきまでぽっぷとの会話に挙がっていた風木だった。
かぜき「はい、春風どれみさん、ですよね、お久しぶりです。」
どれみ「・・・ちょうど良かったよ。」
かぜき「え、良かった?」
どれみ「実は風木ちゃんのこと探してたんだ、ちょっと良いかな?」
かぜき「え、あ、はい・・・?」
どれみは人目の無い薄暗い公園まで移動すると、ポケットから青い石のネックレスを取り出し風木に差し出した。
どれみ「これ、握ってみて。」
かぜき「握るんですか?」
風木は不思議そうな表情を見せてその石を握り締めた。すると、その石は突然青白く光り始めた。そして、その青白い光はとてつもなく眩い光を放っていた。そんな光をどれみは今まで見た事が無いほどの強烈な光だった。

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