まだまだ!?おジャ魔女どれみ
第26話『過去と未来と現在と』
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メアリー「そう、たとえば生まれたばかりの心はまだ善にも悪にも染まっていない、清い心を持っている。しかし、成長して周囲の人物との関係の変化や環境の変化によって心は少しずつ汚れていく・・・。そうなっていくことによって人はそういったものが目に入っても無意識のうちに"精霊の姿"を視野から除外してしまう・・・。」
どれみ「じゃぁ、逆に言えば精霊の姿を見ることが出来る人っていうのは、心が綺麗だってことですか?」
メアリー「まぁ、単純に言えばそういうことね。」
しずく「それにしても・・・詳しいですね、メアリーさん。」
メアリー「魔女見習い時代に魔女界の図書館でいろんな書物を読んだりして学んだ知識よ。」
しずく「なるほど、ようするにその本の内容を丸暗記してるわけですね、やっぱりメアリーさんって暗記力だけはすごいですね。」
メアリー「だから暗記力"だけ"って言うのはやめてよ・・・。」
どれみ「と、とにかくその話を聞いた限りでは、森羅さんを襲った犯人は悪魔ということで間違いなさそうですね。あ、でも、悪魔界は4000年も昔に崩壊したのに、悪魔はまだ生きているんですか?」
メアリー「そこなのよ、私が引っかかっているのは。悪魔界が崩壊して4000年も経っている今、まだ悪魔たちが生き残っているなんてことは考えにくいわ・・・。だけど、悪魔以外に考えられない・・・。」
さつき「悪魔、かぁ。でも、それが分かったところで犯人がどこにいるかは分からないし・・・。」
しずく「焦らずに、少しずつ証拠を掴んでいくしか方法はなさそうね・・・。」
はづき「そうね、とにかく頑張りましょう。」
どれみ「うん、頑張ろう。」
 どれみが前に出した手に、はづき、しずく、さつきは自分の手を重ねた。そして、さらにその上にメアリーの手が重なった。
メアリー「絶対に私たちの見つけてやりましょう、世界をこんなことにしたその犯人を・・・。」

謎の男「はん、勘のするどい輩がいるようだな。」
 その男は空高くからMAHO堂の中の様子をずっとみていた。
謎の男「しかし肝心なことに気づいていないようだ。悪魔たちが求めているものは過去にある。彼らはそれを現在に、そして未来に求めているということをな・・・。」
 男はマントを翻し、北の方向へ消えていった。

***続く


次回予告
どれみ「やらないといけないことはたくさんあるんだけど、まずは水野風木って子と会わないと・・・あ、そうだ、ぽっぷ、水野風木って子、知ってる?」
ぽっぷ「え、水野風木?」
さつき「次回、まだまだ!?おジャ魔女どれみ、『交わった風』、私の想いあなたにと〜どけ♪」
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