まだまだ!?おジャ魔女どれみ
第26話『過去と未来と現在と』
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どれみ「さ〜て、明日は土曜日かぁ。」
しずく「そうだ、明後日の日曜日ははづきちゃんと・・・。」
さつき「メアリーさんに会いに行く日だったよね。」
どれみ「メアリーさんっていったいどんな人なのかな・・・。」
しずく「そうね、いろはさんも良い人だけど、メアリーさんも優しくて良い人だよ。」
どれみ「そっか、しずくちゃんはメアリーさんのこと、知ってるんだよね。」
さつき「でも、普通に考えて良い人じゃなきゃわざわざ日本に来て私たちに協力してくれるなんてことしないと思うわ。」
しずく「そうだよね、あぁ、明後日メアリーさんに久しぶりに会えるんだ。」
どれみ「しずくちゃん嬉しそうだね。そりゃそっか、私もあいちゃんとかと久しぶりに会ったりしたら嬉しいもんね。」
さつき「そういえばあいちゃんたちも元気にしてるかな・・・。あ、私家こっちだから、それじゃぁね、バイバ〜イ。」
どれみ「バイバイ、日曜は10時にMAHO堂でね。」
しずく「バイバ〜イ。」

***

 翌々日、ここはMAHO堂。
どれみ「おっはよう、ごめん、みんな、待った?」
さつき「ううん、今ちょうど来たところだよ。」
どれみ「そっか。あ、はづきちゃん、今日は私服じゃん。なんかはづきちゃんの私服姿、久しぶりに見た気がするよ。」
はづき「え?」
さつき「そういえばそうね、会う時ってたいていはづきちゃんカレン女学院の制服着てるもんね。」
はづき「あぁ、そういえば・・・。」
 っと、MAHO堂の入り口が開いた。入り口から出てきたのはもちろんあのメアリー=ヒルスだ。
メアリー「あら、いらっしゃい。そんなところで立ち話なんてしてないで、中に入ったら?」
はづき「あ、はい。みんな、中に入ろう。」
 どれみたちははづきの後に続いてMAHO堂の中へ入っていった。
メアリー「みんな、わざわざありがとうね、それとしずく・・・久しぶりね。」
 メアリーはしずくの顔を見ていった。
しずく「はい、久しぶりですね。」
メアリー「前にあったのは二年前だったかしら?」
しずく「そうですね。」
どれみ「二年前?」
しずく「だって、私、小六の時はまだフランスにいたもの。」
さつき「あ、そっか。」
メアリー「さてと、とりあえず簡単に自己紹介しとくわ。私の名前はメアリー=ヒルス。1989年4月12日生まれ、日本では1学年しか変わらないみたいだけど、フランスとかイギリスとか、ヨーロッパの国じゃぁ9月から新学期が始まるから、いろはと同級なの。えっと、簡単だけど次はみんなに自己紹介してもらおうかな。えっと、はづきは前にあったし、しずくは6年ぐらいフランスで一緒だったから知ってるから良いとして・・・。」
 メアリーはそう言いながらどれみとさつきの方へ目をやる。
どれみ「私は春風どれみ、7月30日生まれです。」
さつき「私は新庄さつき、えっと、5月21日生まれです。」
メアリー「あなたが春風どれみ、か。なるほど・・・ね。」
 メアリーは納得したように言う。
メアリー「あなたが"あの風"の1つってわけね。」
どれみ「え、2つの風の話、知ってるんですか?」
メアリー「いろはから聞いたわ。"2つの風が交わる時、すなわちその大いなる風が1つの風となる時それは暗黒をも飲み込む強大な力となる。闇が去り、虹が空にかかる時、その時新たな歴史が刻まれる。"、だったかしら?」
はづき「すごい、全部覚えてるんですか?」
しずく「そういえばメアリーさんって昔から暗記力だけはずば抜けて凄かった覚えがあるよ。」
メアリー「しずく、暗記力"だけ"は余計よ。」
さつき「あ、あの、それでそのことなんですけど、メアリーさんはその"もう1つの風"に思い当たる節は無いんですか?」
メアリー「思い当たる節か・・・残念だけど無いわ。」
さつき「そうですか・・・。」
メアリー「ただ・・・。」
どれみ「ただ、どうしたんですか?」
メアリー「この間私がここへ来てからたまにこの近くでとても強い魔力を感じるの。」
しずく「強い魔力?」
メアリー「そう。どれみとあと"もう1つの風"はすでに出会ってるはずだっていろはが言ってたけど、もしそうだとしたらどれみのすぐ身近にいるはずよ。」
さつき「ということは、その強い魔力の持ち主が"もう1つの風"っていうことですか?」
メアリー「それは分からない。でも、預言書を読んだ感じからすると、そんな気がするのよ。だって、7つもの世界を救うような存在だもの、そう思わない?」
どれみ「はい、確かにそうですけど、ということはその子は魔女見習いってことですか?」
メアリー「そうね、そうなるのかな。それともすでに魔女になっているか。」
どれみ「じゃぁ、もしあの子がそうだとしたら・・・。」
メアリー「あの子?」
しずく「どれみちゃん、心当たりがあるの?」
どれみ「え、あ、いや、でも確信が無いから・・・。」
メアリー「確信が無ければ確かめれば良いのよ。」
さつき「そうよ、ねぇ、誰なの?」
どれみ「小学校4年生って言ってた・・・名前が確か水野風木・・・。」
はづき「名前まで分かってるの?」
どれみ「ちょっといろいろあってね。」
はづき「でも、小学4年生ってことは・・・。」
しずく「確かどれみちゃんの妹のぽっぷちゃんと同い年だよね?」
どれみ「・・・あ。本当だ。ぽっぷと同い年だ。」
さつき「何か知ってるかもね、聞いてみたら?」
どれみ「うん、今日帰ったら聞いてみるよ。」

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