まだまだ!?おジャ魔女どれみ
第20話『悲しい音色』
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幻獣王「なにぃ!?我々幻獣界の者が魔女界で倒れていただと?魔女め、ついに本性を現しやがったか。おい、ディラノス!」
ディラノス「は、何でしょうか。」
 幻獣王の側近、ディラノスは王の前にひざまずいて答えた。
幻獣王「武器を集めろ。」
ディラノス「ぶ、武器をですか!?」
幻獣王「どうした?」
ディラノス「い、いえ、武器を持って何をするおつもりですか?」
幻獣王「決まっているだろう、魔女界に宣戦布告する。」
ディラノス「なっ、国王、正気ですか!?」
幻獣王「これ以上魔女を野放しには出来ん。」
ディラノス「しかし国王!」
幻獣王「貴様、私に歯向かう気か!?」
 幻獣王の迫力にディラノスはひるんだ。
ディラノス「い、いえ・・・すぐに武器の用意を・・・。」
 ディラノスは謁見の間を後にした。
幻獣王「いち家来のくせに国王である私に意見するとは、なんという奴だ。そろそろ家来も変え時だな。」

***

ディラノス「くそっ、何が国王の側近だ。国王に意見できない側近など・・・。フィーヌよ、私はどうすればおまえのように強くなれる・・・。許せフィーヌ、許せテイル、許せ・・・魔女よ。」

***

マジョラッタ「なんじゃと、幻獣界が魔女界に宣戦布告!?」
マジョセスロイン「さらに幻獣界が宣戦布告した二時間後に幻想界まで宣戦布告した。」
マジョラッタ「なんと・・・これは大変なことになったぞ。」
マジョシス「このままじゃ魔女界に・・・いや、全ての世界に未来は無いわ。」
マジョラッタ「うむ、どうしたことかのう。」

***

 そんな魔女界の状況を知る由もない、ここ人間界はいつもと変わらない。
時間は流れて夕方、さつきたちは学校から帰る途中だった。
さつき「そうそう、朝ね、しずくちゃんと話してたんだけど、おんぷちゃんの新曲聞いた?」
どれみ「え、おんぷちゃんの新曲?」
しずく「そう、Dark Angelっていう歌。」
どれみ「あ、うん、聞いたよ。私はあれだな、歌詞の最後が好きだな。」
さつき「歌詞の最後?」
どれみ「うん。『落ち込んだときでも、悲しくつらくても―』」

『落ち込んだときでも
 悲しくつらくても
 あの子が励ましてくれたの
 その子なら出来るわ
 世界を変えられる
 希望という名の天使さん
 少しは天使に近付いた?―』

***続く


次回予告
どれみ「問題は次から次に起こるけど、なかなか解決しない。でも、諦めたらそれで終わりだもん。だから諦めずに頑張ろう!次回、まだまだ!?おジャ魔女どれみ『消えた!?魔女界への扉』、ドキドキピース未来にひ〜かれ♪」
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