まだまだ!?おジャ魔女どれみ
第17話『光れ、妖精の花!』
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小竹「どうしたんだ?」
どれみ「ううん、たまたまこの近くを通りかかって私を見つけただけみたい。」
小竹「本当か?そんなこをわざわざ耳打ちする必要ねぇだろ、まぁ何でもいいけどさ。」
どれみ「それより小竹・・・。」
小竹「へ?」
どれみ「あ、あのさ・・・。」
小竹「な、何だよ?」
どれみ「さっきからず〜っと誰かにあとをつけられてる気がするんだけど・・・。」
どれみの背後の2つの影がビクッと反応して木陰に隠れた。
小竹「誰かにって誰だよ?」
 小竹は木陰に隠れた2つの影に気付かないようだ。
どれみ「あれ、さっきまでつけられてた気がしたんだけど・・・?」
 どれみも木陰に隠れた2つの影に気付いていない。2人はそのまま先を進んでいった。一方、木陰に隠れた2人は・・・。
はづき「2人とも気付かなかったみたい・・・。」
おんぷ「本当?あぁ、良かった。」
はづき「それよりおんぷちゃん、今日はお仕事じゃなかったの?」
おんぷ「今日は週刊誌の取材と写真撮影だったんだけど、なんか予定よりかなり早く終わっちゃって・・・。」
はづき「それで時間が空いたからってどれみちゃんの行動を監視するのは間違ってる気が・・・。」
おんぷ「さっきからそんな事言って、はづきちゃんもしっかりどれみちゃんのこと監視してるじゃない。」
はづき「え、そ、それは・・・。」
おんぷ「でも2人とも意外と普通だったわね。会うの1年ぶりくらいなはずなのに・・・。」
はづき「意外と普通って・・・おんぷちゃん何か期待してたの?」
おんぷ「え、いや、別に。あはは。」
???「お前達、何をしてるんじゃ?」
 突然声をかけられて2人は驚く。
はづき「マ、マジョリカ。」
おんぷ「あぁ、ビックリした。」
はづき「そういえばさっきどれみちゃんに耳打ちしてたみたいだけど、何かあったの?」
ララ「そうなのよ。それで、今夜2人とも大丈夫かしら?」
おんぷ「私は別に夜遅くまで仕事は無いけど・・・。」
はづき「私も大丈夫だけど・・・。」
マジョリカ「そうか、だったらお前達も今夜あのMAHO堂のあった場所に来い。話すべきことがたくさんあってな。」
おんぷ「話すべきこと?」
 おんぷとはづきはお互い顔を見合わせて首を傾げている。

***

 夜のMAHO堂にはマジョリカに言われどれみ、はづき、おんぷ、それからしずくとさつきも集まっていた。
しずく「マジョリカさん、話ってなんですか?」
マジョリカ「まぁそう焦るな。まずこれを見てくれ。」
 マジョリカは指を弾いてなにやら花瓶にささった花を出した。
さつき「これは・・・?」
ララ「"妖精の花"と呼ばれる花よ。」
 マジョリカの妖精、ララが言った。
はづき「妖精の・・・?」
おんぷ「花?」
マジョリカ「そうじゃ。この花は幻獣界に住む妖精が着る服のような花弁を持つ事から魔女界ではそう呼ばれている。」
どれみ「この花がどうかしたの?」
マジョリカ「この花の花弁は普段光合成を行うことによって光を貯める蓄光性の花弁で・・・。まぁようするに暗くなれば光はずなんじゃ。しかし、今は光らなくなった。」
しずく「それって・・・。」
さつき「神殿から宝石がなくなったことと関係があるの?」
マジョリカ「おそらくな。そしてここにもうひとつ、面白い本がある。」
 マジョリカは何処からともなくその本を取り出した。
マジョリカ「これに少し面白い記述があってな。」
 マジョリカはその本を広げてどれみたちに見せた。どれみたちは珍しいものを見るかのように広げられた本を覗き込んだ。
どれみ「・・・読めないんですけど。」
マジョリカ「おっと、そうかお前たちは今魔女見習い服を着ていないから魔女界の文字は読めんのじゃな。ちょっと待て。良いか、読むぞ。よく聞け。」
 その本に書かれていたことをマジョリカは読み上げ始めた。

『神が降り立つ場所から7色の光が光を失う時、大地は崩れ去る。
 そしてその光は暗黒の中に消え、世界は闇に包まれるであろう。
 しかし闇に包まれ華麗に咲く花さえも光を失う頃には、2つの大いなる風がお互いをかすめ、その風は次第に勢いを増す。
 2つの風が交わる時、すなわちその大いなる風が1つの風となる時それは暗黒をも飲み込む強大な力となる。
 闇が去り、虹が空にかかる時、その時新たな歴史が刻まれる。』

ララ「魔女界の中央図書館に保管されていた預言書の一部よ。」
さつき「『神が降り立つ場所』って言うのは時空の狭間にある『神殿』のこと?」
はづき「『7色の光』は『7つの世界の宝石』のことね?」
マジョリカ「そうじゃ。そして『華麗に咲く花さえも光を失う』というのはこの『妖精の花が光を失うこと』という意味じゃろう。」
おんぷ「じゃあ、『2つの大いなる風』っていうのは?」
マジョリカ「これは私の勘じゃがその2つの風のうちの1つはどれみ、お前のことじゃ。」
どれみ「・・・え?」

***続く


次回予告
あいこ「ってか最近めっちゃ良いところで次回に続く事多くないか?」
さつき「なんか話の長さが極端に長くなるのを防ぐためらしいよ。」
どれみ「今はそれより次回予告でしょ!次回、まだまだ!?おジャ魔女どれみ、『2つの大いなる風』、ドキドキピース未来にひ〜かれ♪」
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