まだまだ!?おジャ魔女どれみ
第13話『衝撃、こがねの知った未来』
2/2
どれみ「ハナちゃん、久しぶりだね。」
ハナ「どれみ〜、それにはづき、あいこ、おんぷ、もも!」
ぽっぷ「ちょっと、ハナちゃん、私も居るよ。」
ハナ「ぽっぷまで、どうしてみんなここに居るの?」
ももこ「私たちもハナちゃんに会いたかったからさ。会いに来たよ。」
おんぷ「ハナちゃん、大きくなったね。」
はづき「本当、大きくなったわ。」
あいこ「これぐらいの子供は成長早いしなぁ。すぐ多きなるで。」
 あいこは嬉しそうに言う。ふと、ハナは気付いた。
(─おかしい、何かが。)
 何がおかしいかは分からない。しかし、何かがおかしかった。
どれみ「どうしたの、ハナちゃん?」
 気付いた。どれみたちが魔女見習い服を着ている。はづきも、あいこも、おんぷも、ももこも、ぽっぷまで。みんな。去年のように特別なこと(マジョダーク事件など)があったならともかく、 今年は特に魔女見習いに戻る必要は無かった筈だ。何にしろ、人間界の精霊を探すのに魔女見習いになる訳にはいかない。そして何よりどれみたちは魔女になることをやめたのだ。なのに何故・・・。たとえまだ幼い彼女にそこまで考えることは出来ないにしても、『魔女見習い服を着ている』ということに疑問を感じた。
ハナ「・・・ママ?」

***

 ハナは目を覚ました。ちょうどこがねたちが森から出たところだった。どうやら暗い森から出て明るくなったため、目を覚ましたらしい。
こがね「あ、ハナちゃん、起きた?」
ハナ「・・・こがね、ちゃん?」
こがね「あ、ちゃんと私のこと覚えていてくれたんだ、なんか嬉しいな。」
 こがねはハナに微笑みかける。
いろは「心配したんだからね、って私は知らないよね、ハナちゃん。私は藤崎いろはっていうの、よろしくね。」
 ハナは黙って頷く。
ハナ「・・・ママは?」
こがね「え?」
いろは「ママ?って、どれみちゃんたちのこと?」
ハナ「・・・夢?」
こがね「夢?どれみちゃんたちの夢を見てたの?」
 ハナは少し考えてから頷く。それを見てこがねといろはは顔を見合わせる。
こがね「ママに会いたい?」
ハナ「うん。」
こがね「ママに会わせてあげようか?」
 ハナのママ、つまりどれみたちと会う事はこがねの望みでもあった。
ハナ「・・・良い。どれみと・・・ママと約束したから・・・。」
こがね「え?」
ハナ(私が女王様になって、魔女界と人間界の交流が深まるまでは・・・。)
 ハナの考えを見透かしているのか、いろははにっこりと笑って、
いろは「大人だね、ハナちゃん。」
 と言った。ハナも笑って、頷いた。
こがね「駄目だな、私。こんな小さな子供でも寂しいのを我慢してるのに・・・。」
いろは「こがね・・・。」
こがね「私ももっと強くならなきゃね。」
 こがねは呟いた。

***

 風の精霊は森の奥にある祠の前までくると、羽を休めた。
少年「もしも奴らが生きていたとしたら、奴等は必ずこれを求めてやってくるに違いない。」
 少年はその祠に置かれた闇のように暗い、全ての光を吸い込むかのようなその石を見て呟く。
少年「そして風に聞こえたあの声・・・。間違いない、あいつは・・・。」
 少年はその石を睨むように見つめたあと、再び翼を広げて魔女界の空へと飛び立っていった。

***続く


次回予告
どれみ「最近ますます地震が起こる回数が多くなってきたみたい。早くしないと本当に大変なことになっちゃいそうって、なんかすんごいのが出てきたよ〜!!!次回、まだまだ!?おジャ魔女どれみ、『水平線上のドラゴン』ドキドキピース未来にひ〜かれ♪」
リストに戻る