まだまだ!?おジャ魔女どれみ
第10話『動き出した計画』
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 ある日の学校からの帰り道。
どれみ「Secret、仲間だけの〜ヒミツだよね〜誓いあお〜ね〜♪」
しずく「どれみちゃん何歌ってるの?」
どれみ「え、まぁ知ってる人は知ってる歌だよ。」
さつき「何それ・・・まぁいっか。そうそう、この間さぁ・・・。」
 さつきが話題を変えようとしたその時だった。
さつき「きゃぁ!」
しずく「じ、地震?」
どれみ「お、おさまった・・・?」
 その地震は2、3秒でおさまったものの、揺れは強かった。
しずく「結構揺れ強かったよね、今の地震。」
さつき「本当。そういえば最近地震多いよね。」
どれみ「うん。これも人間界が精霊を失った影響かなぁ・・・。」
 どれみが呟くと、彼女等の背後に影が・・・。
???1「精霊?何の話?」
どれみ「あ、みほちゃんに信ちゃん・・・。」
みほ「ねぇ、精霊って何?」
さつき「え、えっと・・・こ、この間読んだ小説の話を・・・。」
信子「ふぅうん。なんだか妖しいわね。」
どれみ「え"・・・。」
しずく「あ、妖しいことなんて何にもないわよ、横川さん。」
信子「そう・・・。まぁ良いわ。」
みほ「それよりどれみちゃん、あいちゃんの新しい住所ってわかる?」
どれみ「え、分かるけど・・・なんで?」
信子「せっかく新作の漫画が出来たからどうしてもあいちゃんに見てもらいたいの。だけどあいちゃんに漫画を送るのに新しい住所がわからなくって・・・。」
どれみ「新作の漫画出来たんだ。どういう話?」
みほ「それは秘密。読んでからのお楽しみ。でも感動巨編よ。」
しずく「へぇ〜。ちょっと興味あるなぁ。」
信子「でも題名だけ教えてあげる。題名は・・・。」
さつき「題名は?」
みほ「『続・ハナちゃんの秘密』よ♪」
どれみ「え"・・・。」
どれみ(なんか嫌な予感・・・。)

***

 ここは時空の狭間のとある神殿。
マジョリン「誰も居ない・・・みたいですね。」
 魔女界の女王の側近、マジョリンはいつものように神殿の見回りに来ていた。最近、魔法使い界の紫闇石(しあんせき)、魔女界の橙光石(とうこうせき)、そして人間界の緑樹石(りょくじゅせき)の3つの宝石がそれぞれの神殿から奪われており、これらの宝石は無くなるとその世界が崩壊してしまうため、魔女界の者が積極的に神殿の警備に当たっていた。
マジョリン「さて・・・はっ、宝石が・・・。まさか、こんな短時間で!?」
 マジョリンは驚き焦っている。
マジョリン「くそ、今度は音楽界の白雲石(はくうんせき)が・・・。」
 マジョリンは急いで神殿を出て、他の神殿を見回る。
マジョリン「こ、ここもやられている!?なんということだ。まさかこんなことになるとは・・・急いで女王様に知らせなくては!!」
 マジョリンは急いで魔女界へ続く扉へ急いだ。

***

女王様「何ですって、それはまことですか?」
マジョリン「申し訳ありません、前の見回りから次の見回りまでの間のたった30分の隙に、全ての神殿の宝石が盗まれてしまいました。」
女王様「まさかそんなことが・・・。」
 女王様も驚きを隠せないでいた。そして気付いたように言う。
女王様「本当に全てなくなっていたのですか?」
マジョリン「はい。本当に申し訳ありません。」
女王様「マジョリン、顔をあげなさい。なにもあなたのせいではありません。しかし、マジョリン、おかしいと思いませんか?」
マジョリン「・・・全ての宝石がなくなっていることがですか?」
女王様「えぇ。宝石を盗んだ犯人は恐らく宝石が無くなればその世界が崩壊してしまうことを知っている筈・・・。そしてその犯人は七つある世界のどれかの世界かに住んでいるはずです。なのに、自分の住む世界の宝石まで盗んでしまえば、自分の住む世界までも失ってしまう・・・。そうすれば自分の身も危ないと言うのに・・・。このままでは4000年前の悲劇どころか、それ以上の惨劇が起こってしまいます。」
マジョリン「女王様・・・。」
女王様「マジョリン、緊急会議です。他の世界の王をそれぞれ呼んでください。」
マジョリン「分かりました。すぐに。」

***

 ここは魔女界、女王の城の会議室。
幻獣王「いつになったらこの会議は始まるんだ。」
幻想王「確かに、各世界の王を呼んでおいて、魔女王は何を考えているのだ。」
 巨大な赤いドラゴン(幻獣界の王)と雪男(幻想界の王)はなかなか会議が始まらないのにイラついていた。
音楽王「もう全ての世界の王は集まっている、もうじき始まるだろうから2人とも落ち着け!」
 音楽界の王は落ち着きの無い2人に注意を促す。
死後王「全ての世界?人間界の王はどうした?」
魔王「閻魔殿、人間界はまだどの世界とも国交を開いていない。」
 魔法使い界の王(略して魔王?)は閻魔大王(死後界の王)に言う。
死後王「おぉ、そういえばそうでしたな。というより、人間界は他の世界の存在に気付いていないとか聞いたが、あれは本当なのか?」
魔王「どうやらそのようですね。」
幻想王「はん、これだから人間界は・・・。」
魔女王「大変遅くなりました。」
 その声でその部屋は突然しんとなった。

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