まだまだ!?おジャ魔女どれみ
第04話「ギャンブル好きな精霊!?」
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ももこ「おはようって誰もいないや。」
 ももこは中学の女子バスケットボール部に入っていて、その日は朝連のために朝早くに体育館に来ていた。
???「って、モモコ・アスカじゃないか。早いな、お前。」
 ももこは突然後から声をかけられ驚いて振り返った。
ももこ「なんだ、トムか。おはよう。」
 トム・フリーク、彼は男子バスケットボール部の部員で、ももことはクラスメイトだった。
トム「なんだってなんだよ。それより俺らのほかは誰も来てないのかよ?」
ももこ「ううん、そうみたい。」
トム「仕方ないな。モモコちょっと俺と練習付き合えよ。」
ももこ「え、うん、別にいいけど・・・。」
 ももこは服を着替えて更衣室から出てくると、すでにトムが練習の準備を終えて待っていた。
トム「遅いぞ。」

***

トム「よっしゃ、準備運動終わり。そうだな。じゃぁモモコ、1対1で勝負すっか。ほらよ、お前からな。」
 トムはももこにボールを投げた。ももこはボールを持つとすぐにドリブルをはじめ、トムの右手の下を潜るように抜けてゴール前に立った。そしてシュートを打つ体勢に入る。しかし・・・。
トム「動きが遅いぜ。」
 ももこの手からボールが離れる瞬間にトムはそのボールを奪い取った。
ももこ「あ!」
 トムは数歩後に下がってターンして飛び上がると同時にシュートを放った。そしてボールはリングにもボードにも当たらず真っ直ぐリングを通過した。
トム「俺の勝ちか?」
ももこ「も、もう1回、今度は負けないよ。」
 そのとき、体育館の扉が開いて何人かが入ってきた。
少年1「うわ、お前らもう来て練習してたのか?」
少年2「早いなぁ。俺、この時間でも早いと思ってたのに。」
トム「お前らが遅いんだよ!さっさと着替えて来いよ。あと30分しかないぞ。」
少年1「わかってるよ、トム。」
 2人の少年はそういうと男子の更衣室へ入っていった。
トム「さて、あいつらが着替え終わるまでにもう一勝負するか。」
 トムはももこにボールを投げていう。
ももこ「今度こそ勝ってみせるんだから。」
ももこも乗り気だった。

***

 それから約10時間後、ここは大阪。あいこが学校に着いて教室にはいると、みのりがやってきて言った。
みのり「妹尾さん、おはよう。」
あいこ「みのりちゃん、おはよう。」
みのり「妹尾さんさ、今度の日曜日に三室さんと梅田まで遊びに行こうと思ってるんやけど、妹尾さんも行かへん?」
あいこ「かずはちゃんと?」
みのり「そうやで。」
あいこ「日曜か・・・。ごめん、ちょっと日曜は用事があるねん。」
みのり「そうなん?残念やな。用事があるんやったらしゃあないけど。」
あいこ「誘ってくれたのにごめんな。」
みのり「ううん、別に謝ることやあらへんやん。」

***

 そして日曜。場所は少し北に移って京都。
あいこ「やっとついた、京都駅や。」
 あいこは京都駅を出ると、こがねからもらっていた地図を頼りにあるお寺を目指した。
あいこ「このへんのはずやねんけど・・・。」
 あいこが目的地近くに着くと、辺りを見回しながら歩いていた。そして、ポケットからスティックを取り出すと、光の反応を見た。
あいこ「あ、青く光ってる。こがねちゃんの話はほんまやったみたいやな。」
 あいこはスティックをしまうと、再び目的のお寺を探し始めた。そして・・・。
あいこ「あった、これやな。こがねちゃんの言ってた"水龍寺"っていうのは。よっしゃ、さっさと精霊捕まえてまうで〜。」
???「随分の余裕ですね。」
 あいこは背後から聞こえてきたその声に驚いて振り返った。
あいこ「だ、誰や!?」
???「そんなに驚かなくても良いじゃないですか。あなたは私を目当てでやって来たのでしょう?」

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