まだまだ!?おジャ魔女どれみ
第02話「7つの世界」
2/2
どれみ「そうだったんですか。」
女王様「この時空の狭間には7つの神殿があります。その神殿にはそれぞれ1つずつ宝石が置かれています。これらの神殿はそれぞれの世界の守り神の住む神殿と考えてください。そしてその守り神は宝石があって始めて力を発揮してくれるのです。」
しずく「ということは・・・もしかして。」
女王様「えぇ、この宝石が無くなればその世界はバランスを崩してしまいます。」
どれみ「さっきの精霊というのは・・・?」
女王様「精霊は守り神に仕えるもので各世界に5人ずついるのですが、宝石がなくなるとまた彼らもその力を失ってしまいます。その結果、様々な天変地異を引き起こしてしまうのです。これを止めるには宝石を捜し出して神殿に戻す必要があります。そしてそのためにまず5人の精霊全員を見つけ、彼らを神殿に送ってあげてほしいのです。」
どれみ「精霊達を・・・私たちが・・・ですか?」
女王様「はい。実はその精霊達は各世界の子供にしか姿を見ることができないのです。」
しずく「それで私たちに・・・。」
女王様「えぇ。精霊は天使のような格好をしているのですぐに分かると思いますが、また皆さんの手を借りなくてはいけないことに非常に申しわけなく思ってい ます。しかし、このままでは人間界が消滅してしまいます。」
どれみ「分かりました。私たちに任せてください。」
女王様「本当にありがとうございます。」
さつき「あの・・・その宝石はなぜ無くなったんですか?」
女王様「どうやら何者かが盗んだようなのです。あの宝石はとても美しいためでしょう。」
しずく「盗まれたのは人間界の宝石だけなんですか?」
女王様「人間界の宝石・・・緑色に輝く宝石で『緑樹石(りょくじゅせき)』というのですが、これのほかに魔法使い界の『紫闇石(しあんせき)』、魔女界の『橙光石(とうこうせき)』なども無くなっています。」
どれみ「魔女界と魔法使い界の宝石もですか?」
女王様「はい。橙光石はこがねちゃんといろはちゃんに、紫闇石はあの4人に任せています。」
さつき「こがねちゃんたちも頑張ってるんだ。」
どれみ「あの4人って・・・もしかしてFLAT4のことですか?」
女王様「えぇ、精霊は子供にしか見えないため、彼らに任せました。ところで、ほかに何か聞きたいことはありますか?」
しずく「あ、その精霊達はどうやって見つけるんですか?」
女王様「そうでした、これをみなさんに渡さなくてはなりません。」
 女王様が指を鳴らすと、煙を上げて一つの大きな箱が現われた。そして女王様がその箱を開けると、中にはポロンのような棒状の物体が入っていた。
女王様「魔法が使えればかなり楽になるのですが・・・。魔女見習いになるとみなさんは人間と違ってしまうために人間界の精霊の姿が見えなくなってしまいます。そこで皆さんにはこれを使っていただきます。」
どれみ「これは・・・?」
女王様「スティックというものです。このスティックで魔法を使うことはできませんが、精霊たちが近くに居ればこの先端部分が青く光って教えてくれます。」
 女王様はそういうと、どれみたちに1本ずつスティックを渡した。
女王様「どれみちゃん、しずくちゃん、さつきちゃん、協力していただいて本当にありがとうございます。それでは私はこれで・・・。」
 女王様はそう言うとその場を後にした。
しずく「どれみちゃんの悪い予感、当たっちゃったね。」
どれみ「うん、でも私たちが頑張らないと人間界は消滅しちゃうんでしょ?」
さつき「そうだよね、だったら頑張らないとね。」

こうして、どれみたちの新たな物語が始まる─

***続く


次回予告
あいこ「また大変なことに巻き込まれてしもうたもんやなぁ〜でも、私らが頑張らなあかんねんから、元気出して行こか!」
どれみ「次回、まだまだ!?おジャ魔女どれみ、『発見、1人目の精霊!?』、ドキドキピース未来に光れ♪」
リストに戻る