まだまだ!?おジャ魔女どれみ
第02話「7つの世界」
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おんぷ「さてと、今夜の仕事は・・・。」
 おんぷは学校から帰る準備をしながらその日の夜に入っている仕事の内容を思い出していた。
おんぷ「それにしても暑いわね、最近。」
 おんぷはそう呟きながら校舎を出た。すると、そらから何かが降ってくるので、おんぷは空を見上げた。
おんぷ「雨?どうしよう、傘持ってないのに。・・・え?」
 おんぷは目を疑った。それもそのはず、降っているのが雨ではなく雪だったからだ。
おんぷ「こんなに暑いのに・・・雪?どうなってるの?」

***

はづき「雪・・・?」
れいか「あら、本当・・・雪ですわ。」
さちこ「こんなに暑いのに、雪なんて・・・。」
 3人はカレン女学院からの帰り、突然降ってきた雪に驚いた。 はづき「そういえばニュースで最近各地で異常気象が起こってるって言ってたけど・・・。」
れいか「ま、たまにはこういうこともあるんですわね。」
はづき「たまにだったらいいけど・・・。」
さちこ「え、藤原さん何か言った?」
はづき「ううん、何でもないよ。」
 はづきは苦笑いを浮かべて先を歩いている2人のあとを追った。

***

女王様「・・・それは本当ですか?」
マジョリン「はい、念のため7つある全ての神殿を調べたところ、すでに二つ・・・。」
女王様「なんと・・・。」
マジョリン「早急に手をうたないと、大変なことになってしまいます。」
 女王様はしばらく考え込んだあと、言った。
女王様「また・・・どれみちゃんたちの助けが必要になってしまいましたね・・・。あと、魔法使い界の方はあの4人の少年にまかせましょう。そして橙光石(とうこうせき)はあの2人に・・・。マジョリン、すぐに人間界に行く準備をして下さい。」
マジョリン「分かりました、すぐに手配を・・・。」
 マジョリンはそう言うと、人間界へ行くための準備をするためすぐにその場を離れた。
女王様「なんとしてでも世界の崩壊だけは防がなければ・・・。」

***

どれみ「あ、二人とも来てたんだ。」
 どれみはその場所につくと、門の所にさつきとしずくが居るのに気が付いてそう言った。
さつき「何でか知らないけど、来ちゃうのよね、ここ。もう用は無い筈なのに・・・。」
 さつきはそう呟いて雪を被るMAHO堂の屋根を見上げた。
しずく「あれ・・・?」
どれみ「どうしたの、しずくちゃん?」
しずく「MAHO堂の灯りが今・・・。」
 しずくが指差した先からは灯りがもれていた。そして、次の瞬間、MAHO堂の扉は音を立てて開いた。
どれみ「じょ、女王様!?」
女王様「やはりここへ来ていましたか。」
しずく「何かあったんですか?」
女王様「えぇ。少し大変なことが起こりました。」
 さつきは手をかざして降っている雪を見あげると、
さつき「この異常気象と何か関係があるんですか?」
 と尋ねた。
女王様「はい、おそらくこの世界が精霊を失ったため・・・。」
どれみ「精霊・・・ですか?」
 どれみは思わず聞き返した。
女王様「話すと長くなります。まずは中に入ってもらって、それから話をはじめましょう。3人とも入ってきてください。」
 どれみたちは言われたとおりにMAHO堂の中へ入った。
女王様「聞きたい事はたくさんあると思いますが、まずは7つある世界について説明しなければなりません。マジョリン。」
マジョリン「はっ。」
 マジョリンは女王様に一枚の紙を手渡した。
女王様「この紙を見てください。」
 その紙には、中央に「時空の狭間」とかかれており、そこから7方向に一つずつ四角が囲ってあってその中に「魔女界」などとかかれていた。
女王様「まず、この世界は大きく7種類の世界に分けられています。一つは魔女界、一つは魔法使い界、一つは人間界・・・。この3つの世界はよく知っていると思います。このほかには死後界、幻獣界、幻想界、音楽界の4つの世界があります。また、これらの世界はさらに細かな世界に分かれているものもあります。例えば死後界には、地獄界や幽霊界などの世界が含まれます。幻獣界には竜の生息する地域があり、その部分を龍神界と呼んでいます。幻想界は星の世界や白雪界と呼ばれる雪の世界などもあります。また、今は見えませんが、夜空に浮かぶあの月にも月光界という世界があり、これは人間界に含まれています。」
さつき「そんなにたくさんの世界があるんですか?」
女王様「えぇ。これらの7つの世界は、ある不安定な空間によりつながっています。つまり、7つの世界を7つの部屋とするならば、その部屋を移動するための廊下や扉があるのです。この廊下にあたる部分を『時空の狭間』といいます。魔女界と人間界をつなぐ扉なんかも実はその『時空の狭間』という、いわば異次元空間を通っているのです。」

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