おジャ魔女どれみ+α
特別編2『銀髪の魔女見習い』
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しばらく上にあがると、横に抜ける道が1つあった。
「行ってみようか」
「うん」
4人は箒からおりると、その道を歩いて行った。
「ねぇ、あそこ・・・」
「また部屋・・・」
「今度は何が出てくるんだろう・・・」
4人は恐るおそる部屋の扉を開いた。中には、怪しげな機械があった。その機械の画面には見たこともない文字のようなものが羅列されていた。
「この文字は・・・」
「どうしたの、キララちゃん?」
「スルアズマの・・・火星にある私の住む国の文字よ」
「火星の?」
「火星の文字がどうしてこの地球に?」
「この洞窟を作ったのがさっきのミラージなのよ、きっと」
「ねぇ、キララちゃん、なんて書いてあるの?」
「・・・『上に15枚のパネルがある、これらを正しい順番に並び変え、最後の空白部分に16枚目のパネルをはめれば全ての防衛システムは停止し道は開かれる』」
機械の画面の左には台があって、その上に1〜15までの数字の書かれたパネルが4枚かける4枚分の大きさの枠の中に並べられていて、1枚分の空白があった。そして、枠の外に1枚、16と書かれたパネルがあった。
「『ただし間違えればその瞬間に防衛システムによりこの機械は爆発する』」
「ば、爆発!?」
「正しい順番って?」
「・・・直接は書いてないんだけど、『並べ方は34の魔法』って・・・」
「34の魔法・・・?」
「何それ?」
「待って・・・(1+16)×16÷2÷4=・・・34だから・・・」
「な、何言ってるの?はづきちゃん・・・」
「分かったわ、キララちゃん、どれみちゃん、しずくちゃん!」
「え、もう?」
「魔法陣よ」
「魔法陣!?」
「そっか、魔法陣か・・・」
「じゃあこの『34の魔法』の『魔法』っていうのは魔法陣のことだね」
「なるほど・・・で、魔法陣って何すか?」
どれみのその言葉で、みなコケた。
「ど、どれみちゃ〜ん」
「魔法陣っていうのは、縦も横も斜めも、足したら常に同じ数になるように並んだ数字のことよ、たとえば・・・」
はづきはポロンを奏でた。
「パイパイポ〜ンポイ プ〜ワプワプ〜 紙と鉛筆よ、出てきて!」
はづきがそう唱えると、紙と鉛筆が現れ、はづきはその紙に鉛筆で何かを書き始めた。
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