おジャ魔女どれみ+α
第46話「新たなる日常」
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どれみ「成績表・・・どうだった?」
しずく「ううん。二学期とあんまし変わらない。」
こがね「私もだよ。さつきちゃんは?」
さつき「ううん。数学が4になっちゃった。」
どれみ「でも全部4以上じゃん。」
 学校の帰り道、4人は成績表を見ながら歩いていた。
しずく「はぁ。もう1年が終わったんだね。」
さつき「本当。今年はいろいろとあったわね。」
しずく「うん。いろいろとありすぎて何がなんだか・・・。」
さつき「あ、それじゃぁ、また後でMAHO堂で。」
どれみ「うん、バイバ〜イ。」

***

あいこ「ほんまに最近いろいろとあってちょっと疲れたわ〜。」
 客のいない合間にあいこは休憩に入る。
どれみ「みんな言うこと同じだね。さっきもみんなで学校の帰りにそういう話をしてたんだ。」
あいこ「そうなんや。」
しずく「とにかくこれで後はこがねちゃんの1級試験だけか。」
さつき「頑張ってね、こがねちゃん。こがねちゃんならきっと受かるよ。」
こがね「うん。」
どれみ「もうすぐまた人間としての普通の生活に戻れるのかなぁ。」
あいこ「そやなぁ。来年またなんかない限りはなぁ。」
どれみ「そうなるとあいちゃんとも会いにくくなっちゃうね。」
しずく「でも、この通信機が使えたら問題ないよ。ね?」
 奥から魔女ガエルからもとの姿に戻ったマジョラッタが姿をあらわした。
マジョラッタ「いや・・・それは無理じゃな。その通信機は魔力がないと使えない仕組みになっている。」
しずく「え・・・じゃぁ。」
さつき「あいちゃんとも会えなくなっちゃうの・・・?」
あいこ「な、なんや、そんなしんみりせんでも。4月にどれみちゃんに偶然会ったみたいに、またみんなとも会えるって。」
しずく「そうだよね。」
こがね「でも・・・私はあえないかもね。」
 こがねが悲しげに呟く。
さつき「こがねちゃん・・・。」
こがね「で、でも信じてるよ。魔女界に返っても、またいつかみんなに会えるって。」
どれみ「うん。」
 どれみは微笑みながら頷いた。
マジョラッタ「ところでじゃが・・・。」
しずく「どうしたの?そんなに改まって。」
マジョラッタ「3月いっぱいでこの店を閉めようと思っている。」
あいこ「え、な、何で?」
マジョラッタ「娘のマジョシスと二人で魔女界にある差別やいじめを少しでも無くすために活動しようと思っているんじゃ。マジョダークやこがねなどを見て・・・そう思った。この先どうなるかは分からないが。」
どれみ「そっか。じゃぁ、頑張ってね。私たちも応援してるから。」
こがね「それ、私も手伝うよ。」
 こがねは立ち上がりながら言った。
マジョラッタ「こがね・・・?」
こがね「だって・・・私が立ち直れたのはどれみちゃんたちのおかげだけど、マジョラッタのおかげでもあるから・・・。お礼っていうか・・・その・・・。」
マジョラッタ「手伝ってくれるというなら喜ばしい限りだな。こちらからも頼むぞ。」
こがね「マジョラッタ・・・ありがとう。」
あいこ「そっか・・・。じゃぁここに来るのも今月で最後になるんやな。」
どれみ「たった1年だったけど、やっぱりここが無くなるとなると寂しい気がするね。」
さつき「本当。たった1年だったけど・・・ここにはたくさんの思い出がある。」
しずく「そうだ、こがねちゃんが1級試験に受かったら・・最後にここでお別れ会やろうよ!」
どれみ「そうだね。それ、良いかも。」
あいこ「それやったら、はづきちゃんたちも誘わんとあかんな。」
さつき「はづきちゃんたちならきっと来てくれると思うよ。」
こがね「みんな・・・ありがとう。」
どれみ「良いよね、マジョラッタ?」
マジョラッタ「あぁ、良いじゃろう。」
あいこ「よっしゃ、最後は盛り上げていこうな。」
一同「オーッ」

***

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