おジャ魔女どれみ+α
第42話「ついに来た、最後の1級試験!」
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 こちらは、さつき、はづき、ももこ、の3人。3人は美空第二小学校の近くを歩いていた。
さつき「懐かしいな、美空第二小学校。」
はづき「そういえばさつきちゃんって美空第二小学校の児童だったっけ?」
ももこ「あれ?日曜日なのに門が開いてるよ?」
さつき「あぁ、小学校の運動部が今日グランドとか体育館とか使ってるから・・・。」
キーンッ─
 ここからは見えないが、グランドの方からなにやらバットでボールを打つような音が聞こえてきた。
さつき「あ、ほら。多分野球部の子が使ってるんだよ。」
 3人はその場を離れようとした。その時だった。
???「おう、新庄さんじゃないか。」
さつき「え?」
 さつきはその声に反応して後を振り向く。
さつき「池田先生!」
先生「卒業式以来、久しぶりだな。」
さつき「えっと、5年と6年の時の担任の池田先生。」
 さつきははづきとももこに簡単に紹介した。
先生「そっちの可愛い女の子2人はなんだ、中学の友達か?」
さつき「えっと、まぁ、一応。」
先生「そうか。おっと、そろそろ戻らないと。ついでだからバスケ部の練習見ていくか?」
 池田先生はバスケ部の顧問だった。
さつき「え・・・いえ、今日は遠慮しておきます。ちょっと急いでるんで。」
先生「そうか・・・残念だな。仕方が無い。それじゃぁ、また今度。元気でな。」
さつき「あ、はい。それじゃぁ、さようなら。」
 さつきは軽く礼をしてからその場を去ろうとした。しかし、その時だった。
ドサッ─
 何かが倒れる音がした。
さつき「い、池田先生!!」
はづき「大丈夫ですか?」
 3人は突然倒れた池田先生のところに集まる。
ももこ「大変。救急車を呼ばないと・・・。私、公衆電話探してくるね。」
 ももこはそう言って学校の外へ走り去っていった。
はづき「私は保健室の先生を呼んでくるわ」
さつき「待って。今日は日曜日だから保健室は開いてないわ。だから・・・えっと、野球部の顧問の先生を呼んで来て!多分今日はその先生しかいないと思う。」
はづき「うん。分かった。」
 はづきはそう言うとグランドの方へ走っていく。
さつき「えっと、私は・・・。」
 さつきは校舎の中に入り、近くの開いていた教室に入ると誰も居ないことを確認して見習い服に着替えた。
さつき「プリティ〜ウィッチ〜さつきっち〜。」
 さつきはすぐにポロンを構えた。
さつき「ポルパータルナータ クロロリント!ベッドよ出てきて!」
 校舎に入ってすぐの教室に突然ベッドが出現した。そして、再びポロンを構えた。
さつき「ポルパータルナータ クロロリント!池田先生をベッドまで運んで!」
 さつきは池田先生がベッドに移ったのを確認して、校舎から出た。ちょうどはづきが野球部の顧問の先生を連れて戻ってきていた。
さつき「はづきちゃん、黒田先生、こっちです。」
 少ししてからももこも戻ってきた。
黒田先生「大丈夫ですか、池田先生?」
 池田先生は少し意識を取り戻していった。
池田先生「私は・・・。」
さつき「大丈夫です、もうすぐ救急車が来ますから・・・。」
池田先生「そうか。・・・ここまで運んでくれたのか?」
 池田先生は自分がベッドの中に居るのに気付くといった。
黒田先生「この子達が運んでくれてようですよ。」
池田先生「そうか・・・ありがとう。」
 数分後に救急車が来て、池田先生を運んでいった。病院で池田先生は疲労と診断され、しばらく入院することになった。病院から出ると、そこにはモタとモタモタの姿があった。
モタ「ありがとうって言ってもらったから合格〜♪」
さつき「え、あ、そっか。そういえば池田先生に・・・。」
ももこ「やったね、さつきちゃん。」
はづき「1級合格おめでとう。」
 こうしてさつきは他の二人より一足先に合格を決めた。

<只今の時刻:14時57分>

***続く


次回予告
さつきちゃんは合格したけど、しずくちゃんとこがねちゃんはまだ頑張ってます。
って、もう空が夕焼けで赤く染まりだしたよう〜!!
次回、『ありがとうの重さ』、お楽しみにね!
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