おジャ魔女どれみ+α
第40話「2級試験は無理難題?」
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どれみ「こがねちゃん・・・。たとえこがねちゃんが魔女界に帰っても、私たちのことなら大丈夫だよ。」
あいこ「こがねちゃんが魔女界に帰っても私らは絶対にこがねちゃんのこと忘れへんで。」
こがね「どれみちゃん・・・あいちゃん・・・。」
しずく「こがねちゃんが私たちを大切に思ってくれてるように、私たちにもこがねちゃんは大切な友達だから・・・」
さつき「そうよ、私たちはどれだけ離れたって友達なんだから。」
こがね「しずくちゃん・・・さつきちゃん・・・。みんな、ありがとう。」
 こがねは涙を拭いてから笑顔を見せた。
こがね「それより、2級試験頑張ろうよ。」
どれみ「良かった、こがねちゃん元気になって。」
しずく「でも、この地獄草をどうやって除去すればいいのかな・・・?」
どれみ「とりあえず手で抜いてみる・・・?」
 どれみが手で地獄草を抜こうとした瞬間だった。
こがね「どれみちゃん、だめ!」
 どれみはその声に驚いて、とっさに手を引っ込めた。
こがね「地獄草は、とても強力な毒をもっているの。だから触ったら駄目なんだよ。」
どれみ「そ、そうなんだ。」
あいこ「これは厄介やな。魔法はだめ、触ってもだめ・・・どないしたらいいねん。」
 あいこは深くため息をつきながら言う。
こがね「魔法だよ。」
 こがねのこのセリフにどれみたちは驚いた。
どれみ「で、でも魔法は地獄草が吸収しちゃうよ。」
こがね「だったら吸収しきれないほど強力な魔法を使えばいいのよ。」
しずく「吸収しきれないほどの・・・魔法?」
こがね「いけるかどうか分からないけど・・・それしか方法は無いと思う。」
さつき「そうね。だったら、やりましょう!マジカルステージ!」
 3人は正三角形の頂点に当たる部分に並んだ。
しずく「ピルル〜カポルル〜カ すこやかに〜」
さつき「ポルパータルナータ したたかに〜」
こがね「プラットフォルン おごそかに〜」
3人「マジカルステ〜ジ!地獄草よ、消えて!」
 正三角形の中心の上で深緑、山吹色、群青色の3つの光が合わさると、その光は森全体を覆い始めた。そして、その光の一部が地獄草が吸収されていくが、それにまさる勢いで光が地獄草を消し去っていく。光が消えると、そこには綺麗な森が広がっていた。突然、どれみたちの後からベルの鈴がチリンチリン、と鳴る音が聞こえてきた。
モタ「2級試験、合格よ〜。」
モタモタ「おめでとう〜。」
どれみ「やったね、みんな。」
しずく「ということは、次が最後の試験かぁ・・・。」
こがね「最後の試験も、みんなと一緒だったら絶対合格するよ。だから・・・頑張ろう!」
 どれみたちは黙って頷いた。
どれみ「1級試験も絶対一発で合格するぞー!!」
全員「オーッ!」

***続く


次回予告
さつき「今日は美空中バスケ部の全国大会出場をかけた試合の日。だから、私たち管弦楽部の生徒は応援に借り出されました。頑張れ!美空中のバスケ部のみんな!」
どれみ「次回、『激戦の結末』、お楽しみにね!」
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