おジャ魔女どれみ+α
第39話「噂の魔女の正体」
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どれみ「最近学校にいたら気が気じゃないんだよね・・・。」
あいこ「何かあったん?」
しずく「ほら、この間魔女を見た人がいるっていったじゃない?」
あいこ「あぁ、何かいってたな。どうなったん?」
さつき「その魔女を見たって人が結構いっぱいいてさ。学校じゃぁ毎日その話題ばっかりなのよ。」
こがね「だから下手なこといったら私たちが魔女見習いってばれちゃうかもしれないから・・・。」
 どれみたちは深くため息をつく。
マジョラッタ「何をしんみりしとるんじゃ?」
どれみ「実はさ・・・。」
 どれみは今までのいきさつをマジョラッタに話した。
マジョラッタ「なるほどな・・・。」
リリム「その魔女はいったい何しに美空中学校に来てるのかしら?」
しずく「さぁ・・・。」
マジョラッタ「しかし、その魔女はいつも夜に見つかっておるんじゃろ?じゃったら一度夜の学校へいってみればどうじゃ?」 あいこ「そや、そうしたらいいやん。私もついていくからさ。面白そうやし。」
こがね「面白そうって・・・。」
どれみ「でも、そうしたほうがいいかもね。」
さつき「確かに気になるものね。その魔女の正体。」
どれみ「じゃぁさ、今夜ここに集合ね。」
全員「オーッ!」
マジョラッタ「おぉ、そうじゃ。ところで来週2級試験があるそうじゃから、言ってくるがいいぞ。」
しずく「え・・・2級試験?」
さつき「ついに2級試験か・・・。次はどんな試験なのかなぁ?」
こがね「どんな試験でもみんなと一緒なら落ちる気がしないよ。」
しずく「へへへ。こがねちゃん、昔とは全然違うね。」
こがね「え、そう?」
さつき「うん。何ていうか、前向きで元気になったと思うわ。」
どれみ「こがねちゃんって1級試験に受かったらすぐ魔女界に帰っちゃうの?」
こがね「うん・・・。多分ね。」
 そう言うと、こがねは悲しげな表情を浮かべる。
あいこ「こがねちゃん、例えどんなに遠く離れても、わたしらはみんなこがねちゃんの友達やで。」
 こがねは嬉しそうな笑顔を浮かべて頷きないた。

***

 夜。美空中の上空をどれみたちは箒で飛んでいた。
どれみ「夜の学校って・・・どうしてこんなに怖いの?」
あいこ「いかにも出そうって感じやな。」
 夜の学校は非常に不気味だった。
しずく「で、でそうって?・・・おばけ?」
さつき「大丈夫よ、しずくちゃん。私たちがついてるし、魔法だってあるんだから。」
しずく「そ、そうよね・・・。」
こがね「とにかく、中に入ろう。」
 どれみたちは校庭にゆっくりと降り立った。どれみたちはあたりを見渡すが、魔女らしき人影は何処にも見当たらない。
どれみ「やっぱり・・・ただの噂だったのかなぁ?」
さつき「ねぇ・・・。」
こがね「どうかしたの?」
さつき「今、屋上に何か見えなかった?」
あいこ「え?」
 どれみたちは屋上を見上げる。しかし、何も妖しいものは見えない。
こがね「屋上まで行ってみる?」
しずく「え?や、やめようよ〜。」
 おばけなどの類が苦手なしずくは涙目で訴える。
さつき「大丈夫だってば、しずくちゃん。」
しずく「で、でもぉ〜。」
どれみ「じゃぁ、私とさつきちゃんで屋上見てくるから、三人はここで待ってて。」
こがね「うん、分かった。」
しずく「ごめんね、どれみちゃん、さつきちゃん。」
さつき「いいの、いいの。じゃぁ、行こっか、どれみちゃん。」
 二人は箒にまたがって屋上に行こうとした。その時だった。屋上から何かが飛び立っていくのが見えた。その何かは、屋上を飛び立った後、どれみたちの方に降りてきた。それは、まさに魔 女だった。
???「どれだけ私を待たせるつもりだ。」
どれみ「え?」
???「私はお前達をずっと待っていた。」
さつき「私たちを・・・ですか?」
 どれみたちは状況を全く理解出来ないでいた。
???「あぁ。そのためにこの学校で魔女の噂を流した。」
しずく「じゃぁ、あの噂はあなたが・・・?」
???「あぁ。そうすればお前達がここに現れると思ってな。」
こがね「でも、いったい何のために私たちを待っていたんですか?」
???「私が探している人物が・・・お前達が探している人物と同じだったからさ。」
あいこ「同じ人物?それって・・・。」

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