おジャ魔女どれみ+α
第38話「美空中の七不思議!?」
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 翌日、どれみ、しずく、こがね、さつきの4人は理科の授業で理科室に向かう途中、1年1組の教室の前を通りかかった。
どれみ「あれ?」
しずく「どうしたの?どれみちゃん?」
どれみ「いや、なんか1組にすごい人だかりが・・・。」
 見ると、教室の後部の掲示板らしきものの周りに人だかりが出来ていた。
こがね「本当だ・・・なんだろう?」
どれみ「そういえば島倉さんが確かこのクラスだったような・・・。ちょっと見てみようか?」
 どれみたちは、人だかりの中に入っていった。
さつき「よいしょっと、何々?美空中の七不思議・・・?」
こがね「あ"・・・。」
しずく「・・・こがねちゃん?」
こがね「ほら・・・7つ目の不思議・・・。」
 そこには、『七番目の不思議:美空中には魔女が住んでいる』というものだった。そのときだった。
―キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン
さつき「ってぇ!授業始まったぁ!」
 どれみたちは急いでその教室からでて、理科室へと向かった。

***

 授業が終わり、再び1組の教室を通りかかったとき、教室から島倉かおりが出てきた。
どれみ「あ、島倉さん、あの教室の後ろに張ってある新聞のことなんだけど・・・。」
かおり「あぁ、あれ?あれは魔女を見たっていう人がいっぱいいたから、七不思議のひとつかなって思って調べてみたの。」
しずく「いっぱい?」
かおり「そう。うちのクラスの女子も何人か見てるって言ってたし、となりのクラスの三宅君も見たんだって。それに、実際に私もその魔女らしき人を見たからさ。」
さつき「し、島倉さんも?」
かおり「そうよ。」
こがね「どんな人だったの?」
かおり「そうね・・・黒いマントを羽織っていて、変な形の帽子をかぶってて・・・。それから・・・。」
しずく「それから?」
かおり「箒に乗って飛んでいるところを見たわ。あれは間違い無く魔女よ。・・・それよりさ、春風さんたちさ、なんでそんなに魔女のこと聞きたがるの?」
どれみ「え"・・・い、いやぁ、ちょっと気になってさ。だって魔女なんて本当にいるのかなぁって・・・。」
かおり「・・・妖しいわね。もしかしてどれみちゃん、何か知ってるの?」
どれみ「い、いやなんでもないよ。あ、次の授業始まっちゃうから、また後でね〜。」
 どれみがそう言うと、4人は逃げるように去っていった。
かおり「次の授業ってもう昼休みなんだけど・・・。」
 島倉かおりは首を傾げてどれみたちの後ろ姿を見ていた。

***

 教室の戻ってきた4人は息を切らしながら言った。
どれみ「あぁ、危なかった。」
しずく「三宅君以外にも魔女を見た人がいたのね。」
さつき「でも、その人って魔女ガエルの呪いが復活してること知らないのかなぁ?」
こがね「そんなことないと思うんだけどなぁ。」
どれみ「なんか嫌な予感・・・。」

***続く


次回予告
美空中では七不思議の魔女の噂で持ちきり。
そして私たちの前についにその魔女が正体をあらわす!
次回、『噂の魔女の正体』、お楽しみにね!
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