おジャ魔女どれみ+α
第34話「見えた!マジョダークの足跡」
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女王様「そして2つ目は、それ以外の情報を全て消してからその場を去っていることです。」
どれみ「・・・どういうことですか?」
女王様「これが月の魔法によるものなのかどうかは分かりませんが、マジョダークたちがその場所にあるはずの過去を全て削除してからその場を去っているんです。おそらく私たちに魔法などを使って過去を探られないためでしょう。つまり、私たちがそこに来ることをあらかじめ知っていたかのようなのです。しかし、その場所自体は残っていたため、生活の痕跡や残されていた日記などからそこに二人の魔女が住んでいたということは分かりました。」
こがね「でも、どうしてそこがマジョダークの居場所だと分かったんですか?」
女王様「それは、マジョムーンが自らの寿命を犠牲にして月の魔法を使い、操られていた時の記憶を取り戻してくれたからです。」
さつき「マジョムーンさんが?」
女王様「最初はみな止めました。しかし、彼女はだれも見ていないところでその魔法を使い、自分の記憶を無理やりに取り戻して、そしてその場所を思い出してくれたのです。しかし、思い出せたのはその場所だけでそこに誰が居たのかまでは思い出せないそうです。おそらくマジョダーク自身がそうなることを予想して記憶を取り戻す事が出来ないように魔法をかけたと、そうとしか考えられないと彼女は話していました。」
 どれみたちは衝撃のあまり何も口に出来なかった。
女王様「私が今日話しに来たことは以上ですが、またなにかあったら魔女界に来てください。」
 女王様はそう言うと、入ってきた窓からまた外へ出て行った。外にはなにやら馬車のようなものがあったようで、女王様はそれに乗ると空の彼方に消えていった。
しずく「マジョダークと一緒に居た人って、誰なんだろう?」
こがね「やっぱり女王様が言ってたうちの誰かなのかな?」
あいこ「う〜ん。それ以外に思い当たる奴はおれんで。」
さつき「そればっかりは見つけないと分からないわね。」
マジョラッタ「うむ。謎は増えるばかりじゃな。」
どれみ「増えるばかりでも、マジョダークを捕まえたらその謎って全部解決するよね?」
さつき「そうね。」
どれみ「じゃぁ今はマジョダークを捕まえるほうが先決かな・・・。」
あいこ「それにしても、月の魔法って何でもありやな・・・。」
さつき「でも、それだけ何度も月の魔法がつかえるということは、あの図書館の本にあった"月の魔法の制約を解く方法"が本当に見つかっているってことよね?」
しずく「だとしたら・・・。嫌な予感がするな。早くしないと・・・。」
しずくはその嫌な予感が当たらないことを祈るばかりであった。

***続く


次回予告
今日はついに3級試験!3級試験の会場って、たしかハナちゃんが誘拐されてたあの塔だよね?
次回、『再来!試練の塔』お楽しみにね!
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