おジャ魔女どれみ+α
第32話「再会!」
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しずく「体育祭も学園祭も終わっちゃって、なんか気が抜けちゃったな〜。」
こがね「そうだよね〜。これから先はしばらくたいした行事はないし・・・。」
さつき「期末テストとかあまり嬉しくない行事はいっぱいあるのにね・・・。」
 しずくとこがねとさつきは深くため息をついた。しかし、横にいるどれみだけはなぜかにこにこしていた。
どれみ「まぁ、そんな気を落とさないでぁ・・・。」
しずく「いいよね・・・どれみちゃんは。」
 しずくはまたため息をつく。
どれみ「え?」
しずく「え、いや、なんでもない。」
 何故かしずくは顔を赤くして否定した。
さつき「それよりさ、最近試験受けてないよね。」
どれみ「試験ならこの間中間テストがあったじゃない。」
さつき「そ、そうじゃなくて・・・ほら・・・。」
どれみ「あ、魔・・・のこと?」
 どれみたちは教室で話をしていたため、"魔女見習い試験"という言葉を口に出来なかった。
さつき「そう、それのこと。」
しずく「そういえばそうだね。」
こがね「最近いろいろとあったからなぁ・・・。この間受けたのは確か・・・」
しずく「8月の半ばぐらいだったっけ?」
どれみ「となると・・・もう2ヶ月半ぐらい受けてないんだ。」
さつき「でも、そろそろ試験もあると思うから、今度は受けようね。」
しずく「うん。その時は頑張ろう。」

***

どれみ「よっこらしょっと。」
 どれみがMAHO堂の扉を開けると、すでにさつきとしずくがきていた。
しずく「あ、どれみちゃん。」
マジョシス「どれみちゃん、今日は遅かったじゃない。何かあったの?」
どれみ「いや、特に何も・・・。」
さつき「どっかの誰かと長電話でもしてた?」
 どれみはギクッとして、
どれみ「はははは。そ、そんなことないよ。」
 っと照れながら言った。
さつき「どれみちゃん・・・わかりやすすぎ。」
しずく「それよりさ、早く行かないと・・・。」
どれみ「あ、そうだね。じゃぁ、マジョシス、行ってくるよ。」
マジョシス「ハイハ〜イ、いってらっしゃい♪」
 マジョシスがそう返事したのを聞いて、どれみたちは魔法の扉をくぐっていった。

***

さつき「今日学校で最近見習い試験受けてないね、って話してたんだけどさ・・・。」
あいこ「そういえばそうやな。最近見習い試験受けてないわ。」
どれみ「マジョラッタは何か聞いてないの?」
マジョラッタ「いや、何も聞いておらんぞ。」
リリム「そうね。見習い試験の話は何も聞いてないわ。」
こがね「もうかれこれ2ヶ月半も受けてないからね・・・。」
マジョラッタ「うむ。そろそろあると思うんじゃが・・・。とにかく見習い試験の情報が入ったらちゃんと教える。心配せんでもいい。」
???「魔女見習い試験なら来週あるぞ。」
 その声はどれみたちの背後から突然聞こえてきた。
マジョラッタ「おお。そうか。来週、見習い試験があるらしいぞ。・・・って、誰じゃ?」
どれみ「今の声は・・・。」
あいこ「もしかして・・・。」
 どれみとあいこは聞き覚えのある声に反応して後を振り返った。
どれみ&あいこ「ああ〜!!!」
どれみ「マ、マジョリカ!!!」
あいこ「な、なんでこんな所にいるん?」
マジョリカ「・・・ずいぶん失礼じゃな。」
さつき「あなたが・・・マジョリカさんですか?」
マジョリカ「そうじゃが・・・。」
しずく「はじめまして、どれみちゃんとあいちゃんから話は聞いてます。」
マジョリカ「おう、なんと礼儀正しい子じゃ。確かお主は・・・。」
しずく「相川しずくです。」
さつき「新庄さつきです。」
こがね「南井こがねです。」
マジョリカ「そうか、そうか。お前達の話も女王様から聞いておる。」
どれみ「え、女王様から?」
マジョリカ「うむ。ちょっとお前達と話がしたくてな。」
 マジョリカは少し間をおいてから再び喋りだした。
マジョリカ「魔女ガエルの呪いのこと、試練の塔であったハナの誘拐事件のこと、マジョダークのこと、一通り女王様から話は聞いた。まさかお前達がまた魔女見習いをやっているとは夢にも思っていなかったぞ。」

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