おジャ魔女どれみ+α
第30話「夏の魔法(前編)」
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どれみ「もうすぐ合唱コンクールだよね。」
しずく「体育祭じゃぁ3位だったけど、今度は1位とろうね!」
一同「オーッ!」
あいこ「えらいはりきってんなぁ。合唱コンクール、今度の日曜やったっけ?」
さつき「うん。学園祭の一環としてやるんだけどね。」
あいこ「へぇ。私も行ってみようかな。美空中の学園祭。」
どれみ「来てよ、来てよ。どうせ魔法の扉くぐったらすぐなんだしさ。」
 どれみたちは魔法堂でそういった話をしていた。
こがね「土曜日は学園祭初日で出店とかやるみたいだから、土曜日も暇だったら来てよ。」
あいこ「うん。わかった。それやったら、はづきちゃんとかも誘わへん?」
どれみ「それいいかも。私、はづきちゃんとおんぷちゃんに今夜連絡入れとくよ。」
しずく「ももちゃんは?」
さつき「ももちゃんは来れるかどうか分からないものね。」
こがね「とりあえず連絡とって見ようよ。今、向こう何時かな?」
さつき「えっと・・・今六時だから・・・向こうは朝の四時ね。」
こがね「・・・まだ寝てるよね。」
あいこ「向こうが朝の七時なのは・・・こっちで九時の時か。じゃぁ私が九時ぐらいにももちゃんに連絡入れとくわ。」
どれみ「うん。お願いね。」
あいこ「あ、学園祭って何時から何時まであんの?」
どれみ「九時から昼の三時までだったっけ?」
しずく「うん。そうだよ。」
あいこ「わかった。それも連絡しとくわ。」

***

 その日の夜。
おんぷ「土曜の朝九時か・・・。多分仕事の休みは取れると思うんだけど・・・。」
どれみ「じゃぁ休み取れたら来てよ。待ってるからさ。」
おんぷ「うん。わかった。それじゃぁ。」
どれみ「うん。じゃぁね、おんぷちゃん。楽しみにしてるよ。」
 どれみがそういうと通信は切れた。
どれみ「はづきちゃんもおんぷちゃんもくるのか・・・。学園祭が楽しみだな。」

***

 翌日の夕方の魔法堂。
どれみ「で、ももちゃんも来るの?」
あいこ「うん。九時には無理かもしれへんけど、昼までには行くって言ってたで。」
どれみ「そっか。ももちゃんもくるんだ。みんなそろって遊んだりするのって久しぶりだね。」
あいこ「そやな。いままでは会っても遊ぶどころじゃ無かったからな。土曜日は久々にみんなで楽しもな。」
 しずくとさつきとこがねは少し離れたところからどれみとあいこのやり取りを見ていた。
しずく「嬉しそうだね、どれみちゃんとあいちゃん。」
さつき「ほんと。」

***

 そしてついにやってきた土曜日。
どれみ「もうすぐ九時だね。」
さつき「うん。」
 すでに学校に来て準備をしていたどれみたちは校門であいこたちを待っていた。美空中の学園祭では、一年生は出店などはせず、他校の生徒達の案内などをするだけだった。もちろん遊ぶのは自由。だから、一年生にとっては遊び放題で楽しいことこの上ない行事なのだ。
しずく「あ、来たよ。あいちゃん。」
 最初に来たのはあいこだった。その後すぐにはづきが来た。
さつき「おんぷちゃん、遅いね。」
どれみ「仕事の休み取れなかったのかなぁ・・・。」
 どれみたちはもうおんぷちゃんは来ないのだと、半分諦めかけていた。しかしその時・・・。
???「あ、やっと見つけたわ。」
 その声は確かに校舎の方から聞こえてきた。どれみたちは校舎の方を向いた。
どれみ「おんぷちゃん、もう来てたんだ。」
 校舎の方からサングラスをかけて簡単に変装した紫色の髪の女の子が歩いてきた。
おんぷ「裏口の方が人気が少ないからそっちから入ってきたんだ。」
はづき「そうだったんだ。」
おんぷ「あれ、ももちゃんは?」
あいこ「ももちゃんは、昼までには来るって。」
おんぷ「そっか、ももちゃん、ここまで遠いものね。」
どれみ「ももちゃんには先に出店とか回ってるって言ってあるから、先に行こう。」
こがね「もう出店の方もあいたみたいだからさ。」
おんぷ「うん。」

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