おジャ魔女どれみ+α
第28話「月の魔法と制約」
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はづき「そうなんだ。」
どれみ「うん。だから今度の月の笑う晩に魔女界に行って月の魔法について調べに行こうと思ってるんだ。」
 どれみはマジョラッタからもらった通信機を使ってはづきと会話していた。どれみはこの間マジョヘルスが来た時に聞いたことをはづきに連絡していたのだった。
はづき「今度の月の笑う晩っていつなの?」
どれみ「えっと、確か明日だよ。」
はづき「そうなんだ。あ、そろそろ私学校に行かないといけないから、じゃぁ、頑張ってね。また連絡してね。」
どれみ「うん。分かった。」
 どれみがそういうと、通信はそこで切れた。
どれみ「さてと、私もそろそろ学校に行きますか。」
 すでに制服に着替えていたどれみはかばんを持つと部屋からでた。

***

 ここは昼休みの美空中1年4組の教室。
どれみ「あれ調べに行くの明日だよね?」
さつき「あれって、月の・・・のこと?」
どれみ「うん。」
しずく「明日の夜だよね。何か手がかりがつかめるといいんだけど・・・。」
こがね「手がかりがつかめることを祈ろうよ。」
どれみ「そうだね。」

***

 そしてその夜はやってきた。
どれみ「じゃぁマジョラッタ、行ってくるね。」
マジョラッタ「うむ。気をつけていくんじゃぞ。」
こがね「うん。」
 そして、どれみたちは裏口の木々の前まで来た。
しずく「いざ魔女界へ!!」
 しずくがそう言うと、どれみ、しずく、あいこ、さつき、こがねの5人は魔女界へと向かった。5人は魔女界につくと、真っ直ぐに図書館の方角に曲がった。
どれみ「えっと、図書館ってこの辺だったよね?」
あいこ「この辺のはずやったけど・・・入り口どこやったっけ?」
しずく「あ、たしかあの祠っぽいのが入り口だったよね?」
あいこ「そやそや。思い出した、思い出した。」
さつき「とにかく行きましょう。」
 さつきはそう言って歩いて行った。
あいこ「あいかわらず真っ暗やなぁ。この階段の下やんなぁ?」
どれみ「うん。」
 どれみを先頭に5人は階段を下りていく。
こがね「随分と深いんだね。」
どれみ「こがねちゃんはここ来たことないの?」
こがね「うん。記憶の限りでは・・・。」
 やっと図書館の広間に着くと、5人はカウンターへ行き館長に話し掛けた。
どれみ「こんにちは。館長さん。」
館長「んん?」
 館長はどれみの顔をじっと見て、やっと思い出したという表情で、
館長「あぁ、どれみちゃんか。久しぶりじゃな。今日はなんのようじゃ?」
 と言った。どれみたちもそれに続けて話した。
どれみ「今日は月の魔法について調べに来たんです。」
館長「ほぉ・・・月の魔法を?」
あいこ「私らが探してる魔女が月の魔法をつかえるらしいんです。だから何か分からないかと思って来たんですけど・・・。」
しずく「もしかしたらいろはさんがいなくなったことにも関係があるんじゃないかと思って・・・。」
館長「そうか。しかし月の魔法に関する書物はそんなにないが・・・たしか奥から3番目の左側の・・・上から3番目の棚に数冊ほど月の魔法に関する本があったと思うんじゃが・・・。」
さつき「本の場所、全部覚えてるんですか?」
館長「あぁ、まぁ大体はな。」
こがね「すごい!!」
館長「ほっほっほ。そうでもないわ。かれこれ何年この仕事をしていることか・・・。それよりその本はそこにあるから、確か本は一種類しかないから見つけにくいかもしれんが・・・。とりあえずこんな説明で分かったかのう?」
どれみ「はい。奥から8番目の右側の・・・」
あいこ「どれみちゃん、違うって。奥から3番目の右側の上から2番目やって。」
館長「わかっとらんようじゃのう・・・。奥から3番目の左側の上から3番目の棚じゃ。」
さつき「奥から3番目の左側の上から3番目の棚ですね。わかりました。ありがとうございます。」
館長「また何か分からないことがあったら聞いておくれ。」
 どれみたちは館長の言った本棚の前まで来ると、その本を探した。

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