おジャ魔女どれみ+α
第26話「美空中の体育祭!」
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 午前中の陸上の部が終了して、どれみたちは教室に戻ってお弁当を食べていた。
どれみ「さつきちゃんさすがだよね。」
さつき「何が?」
しずく「1年の200mリレーのアンカーを走って1位だったじゃない。」
さつき「あぁ、そのこと?それならこがねちゃんと第2走者の野川さんと第3走者の富士川さんが頑張ってくれたからさ。」
 野川ひとみは23話で登場した女の子で、彼女は足が速かった。そして富士川さちこ、彼女も運動神経は抜群に良かった。 どれみ「でも綱引きはおしかったよね。」
こがね「あとちょっとで綱引き優勝だったのにね。」
しずく「そうそう、さつきちゃんって男女混合リレーにも出てたよね?確か第3走者を走って4位から3位にあがったのよね。」
さつき「あれも惜しかったよね。アンカーの小竹君も1人抜いてくれたけど、白組のアンカーの人抜けなかったし・・・。」
どれみ「小竹・・・。」
さつき「どうかしたの?どれみちゃん。」
どれみ「え?」
 どれみは急に我に帰って返事をした。
どれみ「いや、何もないけど。」
さつき「そう?」
どれみ「うん。なんでもない。」
さつき(どれみちゃん、始業式の日もこんな感じだったよね・・・。そういえばあの時は小竹君が・・・。もしかしてどれみちゃん・・・・。)

 そして午後、水泳の部が始まった。どれみたちは休み時間の間に更衣室で水着に着替えていた。さつきは先生から水恐怖症の件を話して了承を得ていたため、水泳の授業にも参加していなかった。だからさつきは体操服から制服に着替えていた。
どれみ「さつきちゃんの分も頑張るからね。」
さつき「ありがとう。」
しずく「別にさつきちゃんは午前の陸上の部で頑張ってくれたからいいのよ。」
こがね「そうそう。今陸上の部の総合得点が212点で1位なんだから。これもさつきちゃんがリレーとかで頑張ってくれたからよ。」
どれみ「このまま1位を守って優勝できるよ。きっと。」
むつみ「そうはいかないわよ。」
どれみ「む、むっちゃん。」
むつみ「陸上の部だけなら赤組も203点で2位、まだまだ逆転できるのよ。水泳の部で逆転して優勝するのは赤組よ!!!」 どれみ「むっちゃん燃えてるね・・・。」
 現在1位は黄組の212点、2位が赤組の203点、白組の201点、そして青組の197点と続いていた。まだ何処の組にも優勝のチャンスはあった。水泳の部、最初の競技は50m自由形だった。どれみは2位、しずくは3位だった。そして女子25mメドレーリレー、平泳ぎを泳いだしずくは1位でアンカーの浦田涼子へと繋いだ。涼子はそのまま1位でゴールした。
どれみ「やったね。涼子ちゃん。」
りょうこ「うん。このまま優勝できたらいいんだけど・・・。」
 涼子が得点版に目をやると、水泳の部の総合得点が表示されていた。今、赤組が102点、白組が99点、青組が113点で黄組は97点だった。
しずく「えっと次の競技は・・・100m個人メドレーか。こがねちゃん頑張ってね。」
こがね「うん。」
 こがねは100m個人メドレーで接戦したが、結局3位に終わった。そして・・・。どれみたちは制服に着替えた後、夕暮れのグランドに集合していた。司会をしていた3年生の山川徹先輩が言った。
山川「それでは、各組の得点を発表します。赤組、陸上の部203点、水泳の部217点。白組、陸上の部、201点、水泳の部、195点。青組、陸上の部、197点、水泳の部、231点。最後に黄組、陸上の部、212点、水泳の部、190点。結果を発表します。4位、白組、396点。3位、黄組、402点。2位、赤組、420点。そして優勝は、青組、428点でした。」
 その後、表彰や校長先生の長い話の後、どれみたちは帰路についていた。
どれみ「はぁ。3位かぁ。」
さつき「まぁいいじゃない。みんな頑張ったんだから。」
しずく「うん。また来年頑張ろう。」
どれみ「そうだね。」
こがね「じゃぁ、私こっちだから。また明日魔法堂でね。」
どれみ「うん、じゃぁね。バイバイ。」

***

どれみ「ただいま。」
ぽっぷ「おかえりお姉ちゃん。体育祭どうだったの?」
どれみ「ごめん、ぽっぷ。今疲れてるから。また後でね。」
ぽっぷ「お姉ちゃん?」
 どれみは家に帰るなり、部屋に閉じこもった。
どれみ「小竹・・・いつになったら・・・。」
 どれみはそう呟くと、制服のまま、眠ってしまったのであった。

***続く


次回予告
突然魔法堂に押しかけてきた1人の魔女。あれ、そういえばどこかであったような・・・。
次回、『魔女界との契約』お楽しみにね!
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