おジャ魔女どれみ+α
第24話「操られていた心」
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どれみ「ううん。結局黒い魔女がどこにいるか分からなかったね。」
あいこ「いろはさんの消息も分からへんし・・・。」
おんぷ「その黒い魔女が何かしてくるまでこっちからは動けそうにないわね。」
はづき「魔法で消息をつかめないかしら・・・。」
さつき「無理だと思うよ。」
こがね「おとなしくしてるしかないのかなぁ・・・。」
 その時ももこが前から近づいてくる影に気がついた。
ももこ「あ、前から何か飛んでくるよ。箒に乗った魔女が二人ぐらい。」
しずく「本当だ。」
 その2つの影が人であることがわかるほど接近してきた時、こがねは顔を曇らせた。そしてその二人の魔女は行くてを阻んだ。
???1「なにこれ?魔女見習い集団?」
???2「ちょっとそこどいてよ。」
どれみ「どいてよって、二人が迂回すればすむ話じゃないんですか?」
 どれみはむっとして答えた。そのとき、一人が何かに気付いた。
???2「ねぇマジョラーン、あれ・・・。」
マジョラーン「本当だ。ねぇマジョビート、こんなところで何してるの?」
マジョラーンと呼ばれた魔女はこがねを指差して言った。
あいこ「マジョビート?」
こがね「私の・・・魔女界での名前。」
ももこ「知り合いなの?」
こがね「う、うん。左の青いマントをしてる方がマジョラーン、右の赤いマントをしてる方がマジョミライ・・・。」
マジョミライ「何、マジョビート。今私たちのこと呼び捨てにしなかった?」
 赤いマントを羽織った魔女が言う。続けて青いマントを羽織った魔女が言う。
マジョラーン「偉くなったじゃない。しばらくみないうちに。でも、本当に魔女見習いやってたのね。」
 どれみは二人の偉そうな態度に嫌悪感を覚えた。
どれみ「あなたたちがこがねちゃんをいじめてた魔女ですか?」
ぽっぷ「お姉ちゃん怖〜い。」
 どれみの声にぽっぷは怯えている。
マジョラーン「人間界ではこがねって呼ばれてるの?」
 マジョラーンはどれみの問いに無視してこがねに言った。
こがね「・・・・・。」
マジョミライ「返事ぐらいしたらどうなの?」
マジョラーン「ふん、どうせあんたが1級試験受かったって魔女として当たり前、別に偉くも何ともないのよ。」
マジョミライ「ま、受からなくて良いけどね。どうせ帰ってきたってあんたに友達なんていないんだから。」
マジョラーン「そうそう。帰ってきて欲しくないし。あんたなんて魔女界に必要ないのよ。」
 マジョラーンがそういうと、二人は大笑いしだした。
あいこ「ちょっとあんた等いい加減にしいや!」
 あいこは怒って言った。
こがね「あいちゃん・・・。」
 マジョラーンとマジョミライは笑うのを止めてあいこを睨んだ。
マジョミライ「・・・何よ。」
おんぷ「魔女界に必要ないのはあななたちのほうじゃない?」
さつき「そうよ。あなたみたいな自己中心的な魔女が居るから魔女界と人間界の交流はいつまでたっても復活しないのよ。」
しずく「そもそもこがねちゃんがいったい何をしたって言うのよ?」
はづき「そうよ。こがねちゃんはむしろいい子よ。嫌う理由は一つもないわ。」
どれみ「それに友達がいないとか言ってましたけど、友達なら人間界にやまほどいます。」
ぽっぷ「お姉ちゃん怖〜い。」
ももこ「Yes, We are frends of hers.私たちもこがねちゃんの味方だよ。ね、こがねちゃん。」
 ももこはこがねの方を向いて優しく微笑みかけた。
こがね「みんな・・・。」
マジョラーン「・・・ふん。」
 二人の魔女は何も言わずにその場を立ち去っていった。
こがね「ありがとう。みんな。」
 こがねの目には涙が溢れていた。
しずく「何いってるのよ、こがねちゃんがいて私たちだって助かってるんだから。」
どれみ「つらい時はお互い様だよ。」
ぽっぷ「お姉ちゃんもとに戻ってる〜。」
あいこ「そうやで、こがねちゃん。どれみちゃんの言う通りや。」
さつき「持つべきものは何よりも友達、っていうでしょ。」
ももこ「Friends are most inportant!」
おんぷ「え〜と、We are happy becouse We have a good friend Kogane.」
ももこ「Great!」
 ももこはおんぷに向かって笑いかけたあと、こがねに向かって笑いかけた。
はづき「ほら、こがねちゃん、涙ふいて。」
 こがねは嬉しさのあまり、涙が止まらなかった。
どれみ「早くしないと夜があけて帰れなくなるよ。」
あいこ「ももちゃんもこの後また学校いかんなんやろ?」
ももこ「あ、そうだ。はやくしないと学校おわっちゃうよ。」
さつき「急ごう、こがねちゃん。」
こがね「うん!」
 どれみたちは空の彼方へ箒で飛んでいくのであった。


次回予告
合唱コンクールの練習で忙しい中、マジョラッタの店の手伝いもして・・・。
そんなケチなマジョラッタが私たちのために何かを作ってくれたみたい!?
次回、『マジョラッタのプレゼント』、お楽しみにね!
マジョラッタ「ケチとはなんじゃぁ〜!!」
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