おジャ魔女どれみ+α
第23話「二学期の始業式」
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先生「はい、大掃除も終わって教室もきれいになったし。始業式は心新たに行きましょう。では解散。」
 しずくは前の方の席から後ろの方のどれみの席まで来て言った。
しずく「帰ろう、どれみちゃん。」
どれみ「あ、うん。」
 すぐ隣の席のさつきが荷物をまとめながら言う。
さつき「どうかしたの?どれみちゃん。なんか元気ないみたいだけど。体調でも悪いの?」
どれみ「え?いや、全然。ごめん。ちょっと考え事してただけ。」
さつき「・・・そう。」
 一番後方の席からやっと帰る準備の出来たこがねがやって来て言った。
こがね「じゃぁ帰ろう。どれみちゃん、みんな。」
どれみ「うん。帰ろっか。」
 4人はそういって教室から出て行った。小竹はその様子を教卓のあたりから見ていた。
白岩「じゃぁ帰ろうぜ、小竹。」
小竹「あ、あぁ。」
矢田「ちょっと待てよ、小竹。」
 帰ろうとする小竹を矢田が呼び止めた。 矢田「本当の事言えよ。まだあの事いってねぇんだろ。」
小竹「悪いかよ・・・。」
矢田「悪いかよ、ってお前・・・。」
 小竹は突然走り出し、教室の前の扉から飛び出した。
白岩「・・・なんの話だよ。」
矢田「・・・ここでは言えねぇ。」
 矢田まさるはそう言うと、教室の後の扉から帰っていった。
白岩「何があったんだよ・・・。一体。」
 白岩はわけがわからなくなったが、とりあえず小竹の後を追う事にして、教室の前の扉から走って出て行った。

***

どれみ「ただいま。」
 どれみが家に帰ってくると、家の置くからぽっぷが走ってきた。
ぽっぷ「お帰り、お姉ちゃん。昼ご飯机の上においてあるから食べといてってお母さんが言ってたよ。」
どれみ「え、お母さんいないの?」
ぽっぷ「うん。なんかちょっと遅くまで買いものに行ってくるって。」
どれみ「へぇ。どうかしたのかなぁ。まぁいいや。とりあえずご飯食べよう。おなかすいたよ。ぽっぷはもう食べたの?」
ぽっぷ「ううん。まだ。今から食べようと思ってたところ。」
どれみ「じゃぁ食べよう。食べて早く行かないと・・・。」
 どれみは時計を見ながら言った。
ぽっぷ「MAHO堂?」
どれみ「うん。とりあえず私は制服着替えてくるからぽっぷは昼ご飯の準備しといて。」
ぽっぷ「分かった。」
 どれみはそう言うと二階へ上がっていった。

***

 数十分後、ここは大阪の魔法堂。
あいこ「今日、学校の大掃除大変やったわ〜。」
どれみ「あいちゃんのところもあったの?こっちも大掃除あったんだ。」
あいこ「そうなんや。」
マジョラッタ「おう、そうじゃ。おまえらに言うことがあった。」
しずく「何?」
リリム「女王様が今度の月が笑う晩に来てくれって言ってたわ。」
さつき「女王様が?」 マジョラッタ「お前たち以外のあと4人も連れて来いと言っておった。」 どれみ「はづきちゃんたちのことだね。」
こがね「でも何で?また何かあったの?」
マジョラッタ「何でもこの間のマジョムーンと言ったか、その魔女から聞いた話をどうとか・・・。」
あいこ「とりあえず、今度女王様のところに行けば言いわけやな。」
リリム「そういうこと。詳しい話は女王様から聞いてね。」
どれみ「うん。分かった。」
マジョラッタ「次の月の笑う晩はおそらく来週のはずじゃ。見習い試験もあるんじゃが・・・。今回は受けれそうにないな。」
さつき「そうね。でも、また今度受ければ良いだけの話しだし・・・。」
しずく「また今度受けてもきっと受かるよ。ね、こがねちゃん。」
こがね「うん。次4級試験だっけ?受かる、受かる。」
マジョラッタ「そうか。なら良い。じゃぁ仕事に戻れ。」

***

場面が変わってここは小竹家。小竹哲也は制服のままベッドの上で横になっていた。そして突然起き上がり、自分の机の前に立った。小竹は無言のまま、自分の机の引出しを開けた。そしてすぐに引出しを閉めた。
小竹「くそっ・・・。」
 小竹はそう言うと、自分の部屋から出て行った。

***続く


次回予告
今日は女王様のもとへ・・・。そして新たに知るいくつかの真実・・・。
女王様のもとへ行く途中であった人物とは?
次回、『操られていた心』お楽しみにね!
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