おジャ魔女どれみ+α
第23話「二学期の始業式」
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どれみ「はぁ、学校始まっちゃったね。」
さつき「なんか夏休みの間いろいろ大変だったよね。」
しずく「宿題もさつきちゃんいなかったら終わってなかったし・・・。」
こがね「とにかく大変だったね。」
 4人は学校の1年4組の教室で話していた。そのとき、前の扉から担任の長谷川先生が入ってきた。
先生「よ〜し。じゃぁ始業式始まるから各自体育館に移動しろよ。」
生徒達「は〜い。」
どれみ「じゃぁ、行こっか。」
しずく「うん。」
 4人は体育館へ行きいつものように校長先生のつまらなくて長い話を聞いた。そして始業式が終わってみんな教室へと戻っていった。
どれみ「今日はもう終わり?」
さつき「このあと成績表の回収とそれから大掃除があるみたい。」
どれみ「えぇ?大掃除なんてあるの?」
しずく「疲れそう〜。」
 どれみたちが教室に戻り、成績表を回収したあと、すぐに大掃除が始まった。どれみとしずくとこがねは教室、さつきは廊下の担当だった。
さつき「ひとみちゃん、こっちの傘立て運ぼう。」
ひとみ「うん。いいよ。」
 彼女、野川ひとみは小学校の時さつきと同じクラスの子だった。
さつき「よいしょっと。」
???「あ、ちょっと傘立て運ぶの待った。」
さつき「え?どうかしたの?伊原山君。」
 伊原山しんじ、彼はもと美空第三小の生徒で、女子からは人気があった。彼は傘立てを運ぶ場所を箒で軽く掃いたあと、言った。
伊原山「よし、いいぞ。」
さつき「あ、うん、。」
 そういってさつきとひとみは傘立てを運んだ。

***

どれみ「二列目の机運ぶよ〜?」
矢田まさる「おう、さっさと運べ。」
どれみ「よっこいしょっと。」
 そのとき、クラスメイトの一人の浦田涼子という女の子が近づいてきていった。彼女はもと美空第三小学校の児童だった。
りょうこ「職員室にモップとか取りに行くの誰か手伝ってくれる?」
どれみ「あ、私行くよ。」
 どれみは机を運びながら返事をした。そして机を運び終わってから言った。
どれみ「行こう、りょうこちゃん。」
りょうこ「ありがとう。」
 そういってどれみは浦田涼子とともに教室を出た。
しずく「こがねちゃんごめん、水替えてきてくれる?」
 しずくは窓を拭きながら左手でバケツを指差して言った。
こがね「うん。わかった。」
 こがねは汚れた水の入ったバケツを持って流し場に行った。こがねがきれいな水の入ったバケツを持って帰ってきたあとすぐにどれみとりょうこは帰ってきて言った。
りょうこ「長谷川先生がモップがけ男子にやらせろだって。特に暇そうな小竹君と白岩君にやらせろって。」
小竹「あぁ?なんだよそれ。」
白岩「い、今忙しいから。なぁ、小竹。」
小竹「おう。」
りょうこ「そんなことはしらない。じゃぁよろしく。」
 りょうこは小竹と白岩にモップを渡しながら言った。
小竹「結局やんのかよ・・・。」
 そのとき小竹はどれみと目が合った。
小竹「あ・・・。どれみ、そうだ今日・・・いや、なんでもない。」
白岩「どうしたんだ小竹?」
小竹「なんでもねぇって。」
 そこに矢田が割り込んできた。
矢田「おい、小竹。おまえまさかまだあのこと・・・。」
小竹「う、うるせぇ。」
 小竹はやっきになってモップ掃除をはじめた。どれみはそれを黙ってみていた。どれみには小竹が"どじみ"ではなく"どれみ"と言った理由もなんとなくわかっていた。そうこうしているうちに、大掃除が終わった。

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