おジャ魔女どれみ+α
第22話「ハナちゃん誘拐の謎」
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こうしてはづき、おんぷ、ももこは話を聞くと人質になる事をすぐに了承してくれた。全員マジョラッタから見習服をもらうと、すぐに魔女界を箒で走っていった。
どれみ「なんとか時間には間に合いそうだね。」
ももこ「魔女界でそんな大変な事が起ってるなんて知らなかったよ。」
はづき「とにかく急がないとハナちゃんが・・・。」
おんぷ「それにしてもみんなと会うの久しぶりね。まぁ懐かしさに浸るのはあとにして、急がないとね。」
どれみ「うん。」
 そして、どれみたちは女王様のもとへと来た。
女王様「はづきちゃん、おんぷちゃん、ももこちゃん、それにぽっぷちゃんまで・・・。」
 女王様は最初は驚いた表情だったが、すぐに納得したという感じの表情に変わった。
ももこ「女王様、お久しぶりです。」
 ももこが礼をするとはづきたちもそれと一緒に礼をした。
どれみ「とにかく女王様、まずはハナちゃんのもとに・・・。」
女王様「分かりました。では、ついてきてください。」
 どれみたちは女王様に先導されてハナちゃんを誘拐した犯人がたてこもっている魔女見習い試験3級試験の会場へと急いだ。
女王様「ここです・・・。ここの屋上にハナちゃんはいます。」
 そこは試練の塔という塔だった。
どれみ「ここに・・・。」
 どれみは塔の上のほうを見上げながら言った。
しずく「どれみちゃん。行こう。」
どれみ「うん。」
 どれみたちは塔の中に入っていった。今は試験中でないため、カラクリらしきものはまったく稼動していなかった。だから屋上まではただただ階段を上るのみだった。そして屋上へのぼる階段にたどり 着いた。
どれみ「この上にハナちゃんが・・・?」
あいこ「えらいひっそりしてる。」
おんぷ「とにかく上がってみましょう。」
 どれみは先立って階段を上っていった。そして、屋上の入口の扉を開けた。するとそこには1人の魔女がいた。
どれみ「ハナちゃん!」
ハナ「どれみぃ!」
 ハナちゃんは赤ちゃんの姿だった。そしてどれみたちを見て驚いていた。ハナちゃんはロープで柱に縛られていた。
???「ひっひっひ。本当に来るとはな・・・。」
さつき「あなたは・・・?」
???「私の名はマジョムーン。月の魔法を知るものだ。」
あいこ「月の魔法?」
マジョムーン「知らぬのも当然。禁断の魔法じゃからな。」
どれみ「マジョムーンさん、あなたはなんでハナちゃんを・・・」
マジョムーン「さぁ・・・上の命令でな・・・。」
こがね「上の命令?」
マジョムーン「とにかく私が受けた命令はこうだ。次期女王候補を誘拐して現れる9人の魔女見習いを始末しろ、っと。もちろん次期女王候補も処分するように言われている。」
ももこ「ちょっと待ってください。命令かなにかしらないけど、何で私たちが始末されなきゃならないんですか?」
マジョムーン「・・・それはお前達が、探している人物が私に命令を下したからだろう?」
しずく「え?」
マジョムーン「とにかくお前達に生きてもらっていては私が殺されるのでな。黙って死んでもらおうか。」
 どれみはポロンを握った。
どれみ「ピーリカピリララポポリナペ〜ペルト!ハナちゃんのロープを解いて!」
マジョムーン「く、やめろぉぉ!」
 マジョムーンは右手をあげて振り下ろし、どれみの魔法をかき消した。
マジョムーン「まだ分からんのか、お前達はどの道死ぬんだ。おとなしくしていろ。」
 そのとき、どれみの首にかかっていたMASIC BLUEが光った。
マジョムーン「な、何だ?」
 そしてどれみはMASIC BLUEが全部で10個ある事を思い出した。そのうち5個はあいこたちが持っている。どれみはもっていた残りの5個をマジョムーンがひるんでいる間にぽっぷ、はづき、おんぷ、ももこに渡した。
マジョムーン「く、MASIC BLUEだな?」
どれみ(なんとかしてあと1個をハナちゃんに・・・。)
あいこ「なんや、えらい苦しんでないか?」
はづき「わたしにもそう見えるわ。」
さつき「とにかく今のうちにハナちゃんを・・・。」
 さつきはハナちゃんの下へ走った。
どれみ「さつきちゃん、これ!」
 どれみはハナちゃんの分のMASIC BLUEを投げた。さつきはそれをとっていった。
さつき「うん。わかった。」
 さつきはハナちゃんのロープを解き、そして首にMASIC BLUEの首飾りをかけた。

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